狭くても殿の近くに…利益より豊臣秀吉への忠義を重んじた武将・石田三成のエピソード (3/3ページ)
「いかにも考え足らずであった……わしは大事な懐刀を、うっかり遠くにしまい込んでしまうところであった」
「御意」
反省した秀吉は三成の忠義に対して他の形で報いることとし、三成はより一層の忠義をもって秀吉に奉公したのでした。
終わりにカネさえくれれば誰にでも尻尾を振るなんて武士じゃない。たとえ給料が少なくても、秀吉だからこそ忠義を尽くしたい。
そんなどこまでも真っ直ぐな三成ですが、その真っ直ぐさゆえに処世術に疎く、自分の勢力を固めていなかったため、秀吉の死後、徳川家康(とくがわ いえやす)に滅ぼされてしまいました。
勤め先がどうなるか分からない昨今だからこそ、先立つカネは大切ですが、だからと言ってカネばかり追い求めると疲れてしまう……今回のエピソードは、仕事における実利と精神のバランスが大切なことを教えてくれます。
※参考文献:
安藤英男 編『石田三成のすべて』新人物往来社、2018年8月 キッズトリビア倶楽部 編『1話3分 「カッコいい」を考える こども戦国武将譚』えほんの杜社、2020年12月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan