パ・リーグ、決着間近のV争いに異変? 栗山監督が最後に起用決断、ロッテに立ちはだかる菅野も認めた難敵とは (2/2ページ)
“怪我防止”の指示があったにも関わらず、伊藤はバットを振り続けたのだ。「出塁して」という闘争心からではない。「菅野サンの投球を見たい」とし、一球でも多く投げてもらうため、ファールで粘り続けたのだ。
アマチュア時代の伊藤を知る在京球団スカウトがこう続ける。
「彼は打撃センスも高いんです。指名打者制だった大学のリーグ戦でも、リアル二刀流で試合に出たこともありましたよ」
右肘の故障などで本調子でなかったとはいえ、菅野は「投手の打者」に粘られ、カチンときた。しかし、途中から伊藤の粘り続ける意図が分かり、「見たいなら、見せてやるよ」と、スライダーやカーブを投じてやった。
伊藤はホームべース付近に来てから曲がる変化球の軌道に敬服していた。試合中にも学習してくる新人はコワイ。栗山監督が“最後の采配”で「もう一度、チャンスを」と思うのは親心だけではない。優勝争いを繰り広げているチームから10勝目を挙げれば、伊藤の自信にもつながるはずだ。
伊藤のピッチングは“次期監督・新庄剛志氏”の眼にどう映るのだろうか。(スポーツライター・飯山満)