39年前の女性ヒッチハイカー殺人事件が解決へ 最新のDNA検査で一致、容疑者の男を逮捕 (2/3ページ)
夫は当初、「Bと面識はない」と話していたが、数日後、過去にヒッチハイクをしたBを車に乗せたかもしれない、この時に名刺を渡したかもしれないと説明したそうだ。しかし、夫には事件当時、完全なアリバイがあるうえ、AおよびBを殺害する動機も見つからず。捜査は暗礁に乗り上げた。
1998年になってDNA鑑定が捜査の主流に。警察は、Aの手袋に付着していた血液を採取し、DNA鑑定に回したところ、AのDNAのほか、犯人のものとみられる「男性」のDNAが検出された。しかし検出された男性のDNAは、犯罪者データベースの誰とも一致せず。Aの夫とも一致しなかった。これにより、Aの夫は容疑者リストから除外された形だ。
2020年になって、最新の遺伝子系図を用いたDNA鑑定が再度実施された。結果、Aの手袋から採取された「男性」のDNAと、70歳男のDNAが一致。その男とは、女性らと同じ地域に住んでいた地元の男(当時は30歳)だ。AとBが行方不明になった日の夜、男は、2人の遺体発見現場からほど近い山中で、レスキュー隊によって救出されていた。現場に駆け付けたレスキュー隊によると、男はその日、酒を飲んだが車を運転して帰宅。酔っていたこともあり、山中に迷い込んでしまい、車が雪で立ち往生し、レスキュー隊に助けを求めたと説明したという。
当初、男も容疑者リストに名前はあったが、1998年のDNA鑑定では一致しなかったそうだ。
新たな鑑定結果を受けて、警察は2021年2月24日、AとBを誘拐、殺害した容疑で男を逮捕した。9月になって予備審問が開始された。男の認否は報じられていないが、代理人弁護士は、39年も前の事件で残されたDNAサンプルは、信用性に欠けると主張しているそうだ。今後の裁判で、詳細が明らかになっていく予定だ。
最新のDNA鑑定を行えば、過去の未解決事件が解決に向かう可能性がある。遺族のためにも、一つでも多くの事件が解決することを願ってやまない。