あなたの月経、経血量はどのくらい? 多すぎる経血量に潜む「血が止まりにくい」病気のリスク (2/3ページ)
参加者の中で327.6gと最も経血量が多かった女性でさえも、自身の経血量を「普通」だととらえていました。
尾西先生によると、診察の中で自身の経血量の異常に気付いていない女性は多く、初経から量が多いとそれが普通だと思い込んでいる場合もあるそうです。
過多月経が続いたとき、心配される症状のひとつに鉄欠乏性貧血(以下、貧血)があります。
急激な貧血なら症状で気づきますが、徐々に進む貧血は症状が出にくく本人も自覚しにくいという問題が。
動悸や息切れのほか、倦怠感や集中力の低下など、QOLを下げていることもあるのです。
過多月経は血液の病気「フォン・ヴィレブランド病」かも
過多月経にはさまざまな病気が潜んでいるリスクがあり、婦人科以外の病気の恐れもあります。そのひとつが、血が止まりにくくなる「血液凝固異常症」です。
血液凝固異常症と言われる病気はいくつかあり、女性の場合特有の症状として「過多月経」があります。
実際に、過多月経がある女性の13%が、血が止まりにくい病気の中で最も女性患者が多い「フォン・ヴィレブランド病」だったという報告もあります。
フォン・ヴィレブランド病とは、止血のために重要な役割を果たすフォン・ヴィレブランド因子が欠乏または働きが弱いため、血が止まりにくい病気です。
鼻血やあざが多い、過多月経など健常者にも認められる症状が多いため、体質と思いこんで受診に至らないこともあり、未診断患者は約1万人いると推計されています。
過多月経だった場合、治療を受けることで経血量がコントロールできます。経血量が減れば、気持ちも体も、もっと楽に生理期間を過ごせるようになるはず。
最初のチェック項目でひとつでも当てはまる場合は、婦人科を受診して、医師に相談してみましょう。
■産婦人科医 尾西芳子先生 プロフィール
山口大学医学部卒。妊娠・出産から、婦人科がんの手術、不妊治療と広く学び現在は都内クリニックに勤務。