温暖化による氷河融解でサケに新たな生息地が生まれる可能性 (2/3ページ)

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 カーラ・ピットマンら研究者は、さまざまな気候変動シナリオのもとで、氷河の後退をモデル化し、北米西部62万3000平方キロにわたる地域に広がる河川ネットワークを、人工的に作り出してみた。

 将来、川ができそうな場所の地図と、サケが好む生息地を照らし合わせてみて、この仮想河川のうちどれぐらいが実際にサケの生息地になりそうか、生息地としてどれほど適しているのかを評価することができた。

 その結果、およそ6000キロの新たにできる河川のうち、2000キロ近くがタイヘイヨウサケにとって棲むのに好都合な場所になると推定された。

 これまでの調査ではすでに、氷河の後退によってできた新しい川に、サケの群れが定着しているのが観察されているが、このたびの研究は、こうした定着の可能性を将来にわたって予測した初めてのものだ。

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・氷河の融解は諸刃の剣
 タイヘイヨイウサケの回遊は、常に進行している。淡水で生まれた稚魚は、海を目指して川を下り、そこで、成魚になってしばらく過ごした後、産卵のために生まれた川に戻って来る。

 気候変動のパターンは、こうした魚たちの数にすでに劇的な影響を与えていて、海洋の熱波、夏の低い水流、過度の水温上昇によって深刻なロスを引き起こしている。

 氷河が溶けることで新たにできる生息地は、生物が気候の激変を乗り越えて生きていくために十分機能するのだろうか?

 残念ながら、この場合、氷河の融解は諸刃の剣であることは明らかだ。
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