2022年、予想外の進化を遂げたダークホースが大関昇進? “王手”の御嶽海だけじゃない有力候補たち (2/2ページ)

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過去に4場所在位した三役では計「30勝30敗」と五分にとどまっていることもあり、これまでは大関候補に推す声は少なかったが、先場所11勝の原動力となった出足の鋭さを1月場所以降も維持・洗練できれば、昇進目安をクリアできるレベルで成績が安定する可能性は十分だといえるだろう。

 御嶽海、隆の勝とは違い現在は幕内下位だが、ここから次期大関へ大化けしそうなのが平幕・阿炎。阿部は当時平幕だった2020年7月場所中に、新型コロナ感染予防の協会ガイドラインを破り複数回キャバクラに足を運んでいたことが発覚。これにより協会から3場所連続出場停止、50%の減給5カ月という処分が下された。ただ、処分が明けた2021年3月場所から2場所連続で幕下全勝優勝を果たし十両に復帰すると、7月場所は「11勝4敗」、翌9月場所は「13勝2敗」で十両優勝を飾り幕内に復帰。さらに、11月場所でも「12勝3敗」と優勝次点の成績をマークした。

 処分前の阿炎はそれまで小結に4場所在位(31勝29敗)した経験があったものの、攻守両面ですぐに引く癖があったことなどからこれ以上の地位は望めないという見方もされていた力士。ただ、処分後は出場停止期間中に自身を見つめ直したのか、一転して引きを我慢し前に出続ける相撲で白星を量産。11月場所中には協会・八角理事長(元横綱・北勝海)が『スポーツ報知』(報知新聞社/電子版/2021年11月28日付)の記事内で「プレッシャーとか大変だったが、よく早く帰ってきた」と復帰後に番付を戻し続けている点を評価した。1月場所以降も悪癖を払しょくしたまま相撲が取れれば2022年前半で三役復帰、そして後半で大関とりのチャンス到来という展開が訪れたとしても全く不思議ではない。

 照ノ富士一強時代の到来阻止には、現大関陣の奮闘はもちろん下からの突き上げも必要となる。迎えた2022年、この3名の中から大関の座を射止める力士は果たして現れるだろうか。

文 / 柴田雅人

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