「『女のくせに』と言われながらも、頑張っていたトラック運転手の仕事。ある日配達に行った先で、同業者の男性が...」(都道府県年齢不明・女性) (2/3ページ)
でも、家に帰れば米も有るし乾麺もある!我慢しよう」とギリギリの生活を送っていました。
そんな生活を送る中、配送で訪れた何軒目かのアパートにベッドを持っていきました。「2階に、このベッド運ぶのか。キツイなあ」などと思い呼び鈴を鳴らすと、お腹の大きな奥様が出てきました。
「荷物そこに置いといて良いよ。後で、俺が運ぶから」
「これは、家の中まで運んでくださいのパターンか」
私はそう思い、荷物を運ぶために一度トラックに戻りました。
すると、家の中から男性の声が聞こえてきたのです。
「おねえちゃん!荷物そこに置いといて良いよ。後で、俺が運ぶから」
声をかけてくれた家の人に、玄関まで運ぶ決まりがあると伝えても、
「組立てる時に運ぶから、そこに置いといて。あ!金だったな」
とお金を持って下に降りてきてくれました。お礼を言って、お釣りを返そうとすると、
「あー。良いよ。ジュースでも飲みな」「俺も運転手なんだけど、女でこの仕事大変だなあ。ジュースでも飲みながら、気をつけてやれよ」
と言って、お釣りをくれたんです。
まさに「神降臨」当時、女性ドライバーは好奇の目で見られるような存在で、「女のくせに運転手なんて」とか「女で運転手やるなんて男探しに来たのか」などと言われることも多かったので、同じ運転手と認めてくれる人がいたのがとても嬉しかったです。
同時に所持金200円から脱却させてくれたことで、正に「神降臨」と思いました。本当に、辛い日々を送っていたのでとてもありがたく、未だに忘れられない出来事です。
頂いた2250円は、悩みに悩んだ末、当時60円に値上がりしたカニパンを買いました。