もしかして、寒さをしのいでる? 大分駅のホームに現れた「待合室を占拠するバケモン」の正体とは (2/2ページ)
意図せずとも日常にアートが入り込んでくれるのは嬉しい事です」(「ティッシュ」さん)
ツイッターでの反響については、「ゲームのラスボスやトラップとして出てきそうだという声が多かったです。私はゲームをしないので言われて初めて気付きましたが、そう考えると尚楽しい展示だと思いました。子供も見て楽しめそうですね」とコメントした。
次にJタウンネット記者は、この展示を企画した大分県立美術館に取材した。
南蛮船からキメラが運ばれてくる
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、大分県立美術館の学芸員だった。
「2021年秋、JR大分駅の駅長さんから、駅の喫煙スペースを使わなくなったので、何か活用できないか、という相談がありました。そこで県立美術館のイメージアップと、大分県にゆかりのあるアーティストの発信の場として、企画しました」(大分県立美術館学芸員)
そこでトップバッターとして、2021年12月4日からJR大分駅3・4番線ホームに登場したのが、「キメラブネ」。絵本作家/美術家「ザ・キャビンカンパニー」の作品だ。彼らはこの作品のコンセプトについて、こう説明している。
『新しいものを生み出す』ということは、時代を超え、国を超え、蓄積され、混ざり合い、咀嚼された何かが、新たな形となって表出されることだと思う。それは、中世大分の南蛮文化の伝来に似ている。本作品『キメラブネ』は、元喫煙所スペースを南蛮船に見立て、南蛮文化により、もたらされた動物『虎』『象』『孔雀』を混ぜ合わせたキメラが運ばれてくる様子を表現している。(ザ・キャビンカンパニー《キメラブネ》2021年制作)
南蛮船というコンセプトから生まれたのが、皆を驚かせた創作物というわけだ。

ザ・キャビンカンパニーは、大分県生まれの二人組の絵本作家/美術家。2009 年にユニットを結成、活動を開始し、多数の絵本を出版。大分県の廃校をアトリエにして、新たな作品を生み出しているという。
どうやら大分県から、何やらおもしろいことが始まりそうだ。