日本電産・永守重信が語る「成しとげる力」がある人の共通点 (2/2ページ)

新刊JP

永守氏が「成しとげる力」をつけるための条件としているのは後者の生き方。人生が終わった時に振り返ったらどちらのタイプも楽しいことと辛いことの量は「プラスマイナスゼロ」かもしれないが、あとから大きな喜びを手にするために、今は苦難と逆境を味わってしまおう、という心がけが運を呼び込む、ということか。

■大言壮語でも大ホラ吹きでも構わない

大きなことを成しとげた人の多くに共通しているのは、自分がまだ無名で何者でもなかった時から、バカでかい野心を周囲に語っていたこと。周囲に笑われようがバカにされようが、おかまいなしである。

日本電産が売上高1兆円を超えたのは2014年のこと。しかし、永守氏は創業した1973年から「世界に羽ばたく兆円企業になる」と宣言していた。たぶん、当時その言葉を信じた人はいなかっただろうし、「こいつならやりそうだ」と思った人もいなかったはずだ。

それでも永守氏だけはあきらめずに自分の大言壮語を現実にしようとしてきた。懸命に努力を重ねていくにつれ「大ボラ」は「中ボラ」になり、「小ボラ」になり、実現可能な「夢」に変わっていったのだ。

本書では、リーダー論や人心掌握術、仕事論などについて永守氏の熱のこもった言葉がつづられているだけでなく、日本電産を語るうえなかば伝説のようになっている「大声試験」「早飯試験」といった、かつて行われていた特徴的な入社試験の裏にあった永守氏の考えも明かされていて興味深い。

何よりもどんな時代であれ目標や夢を実現するために一番必要なのは努力であり、ハードワークであり、絶対にあきらめない意志なのだという当たり前のことに改めて気づかされる一冊だ。

(新刊JP編集部)

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