できる高齢者。オレオレ詐欺に騙されたフリをして警察に逮捕させる作戦に成功したおばあさん
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オレオレ詐欺は年々手口が巧妙になり、未だ騙されてしまう高齢者が多いのは日本だけではない。アメリカでも同様で、ニューヨーク州に住む70代の女性がターゲットとなった。
しかしおばあさんは、かかってきた電話の相手をすぐに詐欺師と見破り、更には騙されたフリを続け、警察に逮捕させる作戦を実行。
見事その作戦は成功し、現金を受け取りに来た男は逮捕されたという。実はこのおばあさん、かつて、911(緊急通報)の通信指令係として働いていた経験があったのだ。
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‘Bored’ Grandma Turns The Tables On Phone Scammer・オレオレ詐欺からの電話にピンときた高齢女性
1月20日の朝、ニューヨーク州ロングアイランドのシーフォードに住むジーン・エバートさん(73歳)の自宅に、1本の電話があった。
それは、ジーンさんの孫と名乗る男性からで、こんな内容だった。
もしもし、おばあちゃん。実は飲酒運転で逮捕されちゃって。今、刑務所にいるんだ。すぐにジーンさんは詐欺だということに気付いた。元911(緊急通報)の通信指令係として勤務経験があったジーンさんには、現在7人の孫がいるが、男の孫は誰も運転ができる年齢に達していない。
しかし、ジーンさんはそのまま騙されたフリをして、話を進めてみることにした。
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合計15回ぐらい、電話がかかってきたかしら。3時間ぐらい費やしたわ。でも詐欺だってわかっていたから、騙されないわよって思いながら電話を受けていたの。(ジーンさん)最終的に、ジーンさんは孫の弁護士を主張する男からの連絡を受け、孫を保釈するために8000ドル(約92万円)が必要だと言われた。
その時点で、ジーンさんの家族は警察に通報するよう促し、ジーンさんは「お金なら家にある」と伝え電話を切ると、すぐに警察に知らせた。・詐欺男、待機していた警察官に逮捕される
その後、孫の保釈保証人を名乗る男がジーンさん宅の玄関先に姿を現した。
ジーンさんは、あらかじめ用意しておいた封筒を男に手渡した。中身はもちろん現金ではない。ペーパータオルを詰め込んだものだ。
そうとは知らず、男は封筒を手にしてジーンさんの前から立ち去ろうとした。その瞬間、ジーンさん宅で待機していた警察官が急襲。男は身柄を拘束された。
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後日、男がニューヨーク州南東部ナッソー郡ミネオラに住むジョシュア・エストレア・ゴメス(28歳)であることを発表した同郡警察は、ゴメスを3度の窃盗容疑で逮捕・起訴したことを明らかにした。
・アメリカでも急増するオレオレ詐欺事件Scammer tackled by cops after grandmother, 73, lured him to her home https://t.co/SQ5QU3LjFR
— Daily Mail US (@DailyMail) January 24, 2022
アメリカでは、特にパンデミック後、高齢者に対するオレオレ詐欺事件が増加しているという。
FBIの調査によると、アメリカの高齢者は2020年には総額10億ドル(約1154億円)もの詐欺被害に遭っており、その数字は前年より3億ドル(約346億円)も増えているということだ。
ナッソー郡警察のパトリック・ライダー長官は、このように述べている。
これら詐欺師は、高齢者をだまして利用することしか考えていません。不審な電話を受けたら、すぐに家族や隣人に相談してください。もし、怪しい人たちの訪問を受けた場合は、直ちに通報してください。
今回、ジーンさんは自らの判断で詐欺師を自宅へ招きましたが、犯罪者と対面するのは非常に危険なことです。詐欺の疑いがあるとわかっても自分だけで対応せずに、どうか我々警察に任せて頂きたい。
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結果として、誰も怪我人が出ずスムーズな逮捕となったことを喜ぶジーンさんは、「騙されちゃだめよ。本当に多くの人がこうした詐欺の被害に遭って、大金を騙し取られているんだから。どうか気を付けて」と世間の高齢者たちに注意を促している。
written by Scarlet / edited by parumo
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