福知山市公式アニメ「転生したら鬼退治を命じられました」に反響 退治された「酒呑童子」の正体とは (2/5ページ)

――「酒呑童子絵巻」は、いつごろ、誰が描いたものでしょうか?
「『酒呑童子絵巻下巻(全三巻)』の奥書には、落款と共に『英一蝶六十歳の画(はなぶさいっちょうろくじゅっさいのが)』と書かれていますが、伝本か又は本人の原本なのか。その真偽は不明です。描かれた年代につきましては、江戸時代中期~後期とされています」(文化財保護係担当者)
文化財保護係担当者は、「酒呑童子絵巻」に登場する主な人物を解説してくれた。討伐部隊となるのは、次の武士たちだ。

源頼光(みなもとのよりみつ)...「平安時代の武将で、清和源氏の三代目。鬼退治、土蜘蛛退治など武勇たぐいなき名称と描かれるが、資料的には実際に明確な武略を裏付けるものは殆ど見られず、都に合って摂関家の警護役を果たしつつ国司を歴任し、貴族としての生活に慣れ親しんだものと思われます。絵巻や浮世絵では、衣装に源氏の代表的な笹竜胆の模様が描かれていることが多く、見分けることが比較的容易です」
藤原保昌(ふじわらのやすまさ)...「平安時代中期の貴族で、各地の国司を歴任。丹後守としても、和歌で有名な和泉式部と共に国府宮津へ赴任しました。平家の出身ではありませんが、武勇に優れていることで知られており、『酒呑童子伝説』のほか『今昔物語集』の盗賊袴を恐れさせた説話が有名です。