「肩書」も「黒幕」も…意外と知らない歌舞伎が由来の言葉たちを紹介 (2/2ページ)

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京坂では劇団の代表者で一座で重要な位置にある俳優に限られていました。江戸では劇場の持ち主が当たりました)の略称が書かれていたことが由来となっています。

ただし、当時は単にその所属を示すものであり、現代のような使われ方はしていなかったようです。

「黒幕」だって歌舞伎が由来

テレビドラマやアニメ・マンガなどで聞くことも多い「黒幕」という言葉。「大きな悪を背後で操る人物、自分は表に出ずに他人を操り影響力を行使する人」という意味ですが、こちらももともとは歌舞伎の言葉でした。

歌舞伎において「黒幕」とは、主に夜の場面を表したり場面の転換を表現したりする際に垂らす黒い幕のことを指します。ほかにも、亡くなった設定の特定の人物を消したり隠したりする場面、さらには舞台のいらない部分を隠す幕としても使われ、全体として「見えない」ことを表すものとなっています。

ちなみに、人形浄瑠璃では舞台を操る人を隠すことを目的に黒幕が使われたことから、歌舞伎でも舞台を裏から支配する人(興行主・スポンサーなど)を黒幕、と呼ぶようになりました。

知っていると鼻が高い?「こけら落とし」の由来

新しく建てられた施設の開場式という意味で使われる「こけら落とし」。こちらもきちんと歌舞伎由来の言葉ということを知っていると少し花が高いかもしれません。

江戸時代において、歌舞伎の劇場の新築工事の完成前に、屋根の削りくず(=こけら)を落としたことが由来となっています。

このことから、劇場工事の完成、および新築開場の興行までも指すようになりました。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

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