コロナで供給過多に 中年パパ活女性の苦境 (2/2ページ)
(P 195より)
年齢を重ねれば重ねるほど、得られるお金は減り、男性からの対応はおざなりになり、相手をする男性の質は下がり、嫌な思いをする中で身も心も削られていく。多くの女性はわかっていることだろうが、パパ活は誰もが簡単に稼げるものではないし、いつまでもできるものでもない。
学費を稼ぐためにパパ活を始めた大学生、自己評価だけが高く相手の需要にマッチしないため相手が見つからない若い女性、夜の街の仕事を辞めたことで生活が立ち行かなくなり、買い叩かれながらもパパ活をするしかない55歳の元ホステス。本書ではさまざまな女性がパパ活を始めるようになった経緯と実態が明かされる。
彼女たちを批判する、あるいはパパ活に興じる男性たちを批判するのは簡単だが、それでパパ活がなくなることはない。男性と比較して女性の賃金が低く、貧困に陥りやすいといういびつな日本社会が続く限り、パパ活もまた続いていく。
「これも一種の自助である」と肯定することはできないが、背に腹はかえられぬ状況でパパ活に走る女性たちを否定もできない。社会のひっそりとした片隅に光をあてる一冊だ。
(新刊JP編集部)