ロシアのウクライナ侵攻、舞台は宇宙にまで広がっている? (2/3ページ)

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そこからこのような強気のツイートが出たものと思われるが、もし実行に移すならば軍事衝突の舞台が地球軌道上まで広がった感覚を受ける。なお、国際宇宙ステーションのロシア側の推進システムはアメリカ側からの電力供給がなければ機能しない。またアメリカ側もロシア側の推進システムがないと機能しないため、ロシアが意図的に軌道を変えるのは難しいと考えられている。

 また、NASAはロゴジン総裁の発言に対しては反応しておらず、「ISSの安全かつ継続的な運用を維持するため、国際的な協力関係を続ける」と表明している。

 一方でウクライナへの支援の輪も軌道上まで広がっているようだ。アメリカのテスラ社CEOであり、宇宙開発企業のSpaceX社を率いるイーロン・マスク氏は、ウクライナからの支援要請に応え、自社のスターリンク衛星を同国に移動させ、紛争で疲弊した人々に必要なインターネットアクセスを提供することを表明した。

 スターリンクはSpaceX社が運営する衛星インターネットサービスであり、約2000個の衛星を使って世界中のサービスが行き届いていない地域にインターネットアクセスを提供する。海外メディアの報道によれば、ロシアの侵攻中、ウクライナのインターネットサービスは混乱し、ウクライナの主要プロバイダーGigaTransへの接続は金曜日の早朝に通常の20%以下にまで低下。インターネット環境にアクセスできない状況が続いているという。

 この状況下でウクライナの副首相兼デジタル転換相のミハイロ・フョードロフ氏がTwitterでイーロン・マスク氏に向けて支援を乞うメッセージを送り、マスク氏が応えた形になる。今回のロシアのウクライナ侵攻で顕著になったが、今後は紛争に対する支援の輪も、宇宙まで広がっていくようになるのかもしれない。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。

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