「元々お酒が強い人」と「飲んでいるうちに強くなった人」は何が違う? (2/2ページ)

新刊JP

■「飲んで肝臓が鍛えられた」の正体

では、「もともとあまり飲めなかったが、飲んでいるうちに強くなった人」は、お酒を飲み続けることでアセトアルデヒドの分解能力が強化されたのだろうか?

実はそうではない。あまり知られていないがアルコールを代謝する経路は二つある。

一つは「アルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素」が使われる経路。先述の「アセトアルデヒドの分解が遅い体質の人」は遺伝的にアルデヒド脱水素酵素の働きが低いことが多いのだとか。

ただ、そういう人でもお酒を飲み続けていると「MEOS(ミクロゾーム・エタノール酸化酵素系)」という体内の酵素群が誘導されて、アルコールの代謝に使われるようになることがある。これが第二の経路。こうなると次第に酒が強くなっていくという。これが俗にいう「飲んでいるうちに肝臓が鍛えられた」の正体である。

ただ、飲むことで飲めるようになった人は、飲まない日が続くと元の強さに戻ってしまう。このあたりが「もともと強い人」と「鍛えて強くなった人」の違いということだろうか。

本書では、この他にも二日酔いのメカニズムや、飲酒の影響を受けやすいがんの部位、「糖質ゼロビール」はどのように糖質ゼロを実現したのか、減酒を考えたほうがいい人のタイプなど、お酒が好きな人が興味を持つ話題や、ギクッとする話題が目白押し。

ほどほどに楽しく、がお酒を楽しむ秘訣。「友」にも「敵」にもなるのがお酒だが、どちらにするにしても、まずは相手を知ることから。本書はそのために一役買ってくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

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