ドラえもんの道具かな?電話やスピーカー代わりになる「音響服」

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 想像してみよう。家でくつろいでいたら、なんと服から電話がかかってきた! あなたはおもむろに電話に出て、服越しに会話を始めた。

 ドラえもんの道具のようだが、それが現実のものになるかもしれない。

 MITとロードアイランド・スクール・オブ・デザインのグループが開発した服には、圧電繊維でできていて、音波や振動を電気信号に変えることができるのだ。

 この「音響服」を着るだけで、電話ができたり、録音ができたり、スピーカーとして使用できるかもしれない。さらに、皮膚を通じて、いつの間にか心拍や発汗まで計測してくれるという。

・圧電繊維が縫い込まれた「音響服」
 MITとロードアイランド・スクール・オブ・デザインのグループが開発した「音響服」は、『Nature』(2022年3月16日付)で発表された。

 この音響服には、柔軟な「圧電繊維」が縫い込まれている。圧電繊維は物理的なストレスを受けると電荷を発生させ機械的な振動や音波に変換し、次に電気信号に変換する。

 こうした圧電素材には「大きな可能性」が秘められていると、スコットランズ・ルーラル大学のヴィジャイ・タークル氏は第三者の立場からScience Newsで語っている。

 音響服を作るには、圧電繊維を普通の糸と一緒に織ってパネルを作り、これをシャツに縫い付ける。

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 試しにさまざまな方向から手をパンッと鳴らしてみると、1度以内の角度なら3メートル離れていても、手で鳴らした音を検出できたという。

 「この服を着ていれば、電話に出たり、他の人とコミュニケーションをとったりすることができるようになる」と、開発に携わったMITのヨエル・フィンク氏は語る。

 さらにシャツの裏地に1本の圧電繊維を縫い付けて、聴診器がわりに使うこともできる。いずれは、妊婦さんがお腹の赤ちゃんの心音を確かめるなんてことも可能になるという。洗濯機で洗えるところも、実用性を考える上ではポイントが高い。

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・マイクに匹敵する音検出性能
 論文によると、音響服は市販のマイクに匹敵する音の検出性能を発揮したという。人間の会話、鳥のさえずり、木の葉がそよぐ音まで拾い上げてくれるそうだ。

 音を増幅できるので、耳が不自由な人の補聴器の補助になるかもしれない。ほかにも、建物のひび割れを検出したり、漁網に折り込むなど、いろいろな応用が考えられる。

 だが研究グループの最終的な目標は、ストレージや信号処理など、服をデジタル機器にすることだそうだ。ますますドラえもんの道具じゃないか。

 「コンピューターが服になるんです。近いところまで来ていますよ」と、フィンク氏はPopular Scienceで語っている。

References:Researchers Create a Fabric That Can 'Hear' Your Heartbeat | Smart News| Smithsonian Magazine / written by hiroching / edited by parumo


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