「障害がある子のための塾でバイトしていた学生時代。生徒が慕ってくれていたのに、私はその信頼に背き...」(神奈川県・50代男性) (1/3ページ)
あの時、あんなことをするべきではなかった――。
神奈川在住のJタウンネット読者・Uさん(50代男性)は、大学生時代に自分がしたある「選択」を悔やみ続けているという。
彼は当時、障害のある子供達のための塾でアルバイトをしていた。児童たちには初めて会った時から「先生」と呼ばれ、慕われていたのだが......。

<Uさんの体験談>
今から40年ほど前のある日、私は大学の掲示板で塾講師の募集を見つけました。
アルバイト料の相場が600円~700円位だった当時、家庭教師や塾講師は短時間で高額を稼げて、昼間のアルバイトとの掛け持ちができる貴重なもの。早速電話してみると、塾長さんと面談することになりました。
大学の最寄り駅の近く、裏路地に一本入った所。お世辞にも立派とはいえない一軒家の2階にその塾はありました。私が中へ入るといきなり4~5人の子供たちが「先生ー!」と言いながらしがみついてきます。
みんな楽しそうな顔をしていましたが、この時に私は気づきました。ここは知的障害のある児童のための塾であると。
採用もすぐ決まり、授業も好評だったその後、塾長さんと個室で面談して、採用はあっけなく決まりました。塾長さんは「だって、みんなもう『先生ー!』て呼んでますもんね」と言ってくれたのです。

その翌日からさっそく週2回をシフトに入れてもらい、昼間は中古車販売店で車を磨くアルバイト、その帰りに塾のアルバイトへ。
授業は教科書の復習や宿題の補助などではなく、社会や国語の一般的な話をするだけ。