A.B.C-Zの河合郁人は木村拓哉にもプレゼントした「餃子 雪松」に激ハマり中!?

日刊大衆

A.B.C-Zの河合郁人は木村拓哉にもプレゼントした「餃子 雪松」に激ハマり中!?

第110回 「餃子 雪松」

 アイドルだって飯を食う。コロナ禍でどの飲食店もテイクアウトに精力を傾けたが、芸能人が関係各位に贈るお土産や差し入れの類もよくバラエティ番組のネタになっている。と思うと、それ自体が番組化しており、19年12月から散発的に特番として放映され、21年10月にはレギュラー放送となった『爆買い☆スター恩返し』(フジテレビ系)などは典型だ。「故郷に恩返しを!」を合言葉に、芸能人が自分の生まれ育った土地を訪れ、自腹で地元に金を落とそうというプチ旅番組で、以下のルールに沿って進行する。

・「50万円」「70万円」「80万円」「100万円」「自分の顔」の5種の目標金額が書かれた12面体サイコロが用意され、ロケ先の地元住民に振ってもらい、爆買いチャレンジャーは出た金額をロケ期間中に使い果たすのが目標になる。
・「自分の顔」が出た場合はチャレンジャーが賽の目の中から好きな金額を選ぶ。
・購入する商品に制限はないが、明らかに不要な物を買ってはいけない。
・爆買いするのはチャレンジャーの地元の市区町村内の店でと限られるが、学校所在地など関連のある場所も認められる。
・移動の際の交通費も爆買いの予算から消費される。
・事前に店などに撮影許可は取っておらず、チャレンジャー自身がそれを行う。

■東京都武蔵村山市にて

 いわゆるぶっつけ本番ロケだが、最後の項目などはお約束で、実際はADが事前許可を取っている可能性が大だ。そして、21年4月18日放送回に登場したのがA.B.C-Z河合郁人だった。自身もジャニーズなのに木村拓哉松本潤といった先輩らのモノマネをし、バラエティ番組に引っ張りだこの河合は東京都武蔵村山市の出身。小学6年生でジャニーズ事務所に入所したが、中学までは地元の学校に通った。小学校では少年野球チームに所属し、中学の体育祭では障害物リレーの代表となり、アクロバットも披露したりと、運動神経抜群の活発な男子だった。

 河合は故郷で100万円を使うことになり、いくつか思い出があったり、気になる店を巡った。バランスよく買い物をし、町の魅力も紹介するのが番組の目的。訪れたのは高級日本茶店「森田園」を皮切りに、歌舞伎揚げの「天乃屋」の工場直売店、「村山ホープ軒本店」、寿司処「舳」、「j-medaka オアシス (鯱鉾めだか東京支部)」 、「K’s hair理容室」、焼肉「味の名門」だった。また、「餃子 雪松」の無人直売所にも立ち寄り、後輩のSnow Manの深澤辰哉のために36個入りの冷凍餃子も購入した。

■村山ホープ軒本店は小学校からの行きつけ

 武蔵村山にはかつてテストコースまで備える日産の大工場があったが、当時のカルロス・ゴーン社長のリストラ策として01年に閉鎖され、跡地はイオンモールや真如苑所有のサッカーグランドなどになった。「日産がダメになって街が死んだ」とも言われ、現に工場近辺に60軒はあったという飲食店も軒並み閉店に追い込まれ、今は10分の1以下に減った。

 名物もさしてない地域なので、工場がメルクマールだった。ただ、天乃屋の歌舞伎揚も子どもの頃からの好物だが、武蔵村山に本社があるとは知らなかった。もっとも、96年に世田谷から移転したので、まだ町の顔とは言えまい。ご当地グルメも多摩全域で食される武蔵野うどんを「村山うどん」と呼んでいるだけ。

 村山ホープ軒本店は河合の小学校からの行きつけというが、東京郊外で育った自分にとっても、背脂チャッチャ系ラーメンはやはりソウルフード。元祖である吉祥寺の「ホープ軒本舗」やその暖簾分けはじめ、「弁慶」「香月」「土佐っ子」「えるびす」「なりたけ」といった千駄ヶ谷の「ホープ軒」の系譜など、都内の系列店は一通り制覇したが、村山でだけは食べたことがない。最もヘビロテしている吉祥寺直系ということで味の想像もつくため、近くを通ることがあっても、あえて立ち寄っていなかった。

■無人直売所で売り上げ増

 その他の河合の訪問店を調べても、格別な店ではない様子。茶園で10万円の急須を買っても、ホープ軒でギャル曽根の援軍を得て12杯ラーメンを食べても、総額44万721円の支払いで収まった。そして、ファンのブログやTweetをいくつか覗くと、やはり「後輩への思いやり餃子」がかなりウケていた。なんでもキムタクにも届けられた模様で、本人のインスタにこんな書き込みがあった。

〈「後輩がわざわざ届けてくれた”餃子"頂きましたぁ~‼︎お肉少なめのあっさり餃子でした!ご馳走様でした!」STAYSAFE‼︎〉

 餃子 雪松はコロナ禍に入って以降、無人直売所をあちこちに出し、メキメキ伸張中のテイクアウト専門チェーンだ。まず18年9月に埼玉県入間市にイートイン形式の1号店を開き、たった3年と少しで350店を超えた。店舗で扱うのは36個入り1000円の冷凍餃子のみ。セルフで冷凍庫から餃子を出し、賽銭箱状のボックスに1000円札を入れるという、野菜などの無人販売に近いスタイル。防犯カメラが見守っているとはいえ、いまだ盗難の被害はないそうだ。20年度の売上高は6億円に上る。

 運営元のYES代表の叔父は群馬県水上にある中華「雪松」の店主だった。地元で3代続く老舗だが、高齢で跡継ぎもおらず、80年続いた味がなくなるのを惜しんだ代表がその味を引き継ぐ決心をした。そして、開店した店も週末などは行列ができる賑わいで、19年にオープンした12店舗目となる大泉学園店で無人販売が採用された。

 実はぼくも近隣に住むが、自宅から10km内圏内にすでに10店鋪以上ある。まだイートインができる頃に利用したが、それでも焼くのは自分でやる。小腹を満たすつもりで寄ったのに、一杯飲れるのが嬉しくて、サイドオーダーも頼んでけっこう長居してしまった。

 肝心の雪松の餃子だが、キャベツにニラの歯触りがよく、生姜とにんにくがしっかり効いている。ただし、肉は少なめでご飯が進むというよりビールのアテとして際限なく食べられそうだ。36個というと6個入りで6皿になり、170円で1食程度なのでかなりリーズナブル。河合も5パックほど抱えて店から出てきた。

 この足かけ3年の間、飲食店の多くが苦境に立つ中、持ち帰りの冷凍ギョーザを置いておくだけという、こんな大型自動販売機のような楽な商売が成功するんだから、これも一つのコロナバブルか。河合はじめジャニタレにも人気となると、雪松の躍進はしばらく続きそうだ。

(取材・文=鈴木隆祐)

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