ウィル・スミスの平手打ち騒動、同情の声は日本だけ? クリスの過激ジョークに批判が少ないワケ (2/3ページ)

リアルライブ

かん高い声の俳優、ジョー・ペシを「ベイビー・ヨーダ…あ、違った! ジョー・ペシさんだ!」と紹介し笑いを誘っていた。現場では笑いが起き、騒動になることはなかった。

 アメリカ在住の日本人は、今回のロックの発言がそこまで問題視されなかったことに対し「アメリカでは特にセレブに対するブラックジョークは日常茶飯事。悪口や皮肉を直接言うより、ジョークに置き換えることで、相手も周りの人も傷つきにくいと思われています」と説明。「またブラックジョークを言うには相手のことをよく知っていないと言えないので、ブラックジョークを言うことはある意味、礼儀のような面もあると思います」と分析した。

 とはいえ、アメリカでもSNS上では「ロックの発言はジョークではなくヘイトスピーチだ。このジョークは身体的な暴力よりひどいものだった」「テレビを観ていた人も含め、何百万人もの人の前で病気について言うことは間違っている」「コメディアン(クリス・ロック)ならなんでも言っていいという風潮自体が嫌だ」とロックに対する非難の声も出てきている。

 アメリカのニュースサイト『USA TODAY』は、今回の騒動について「ロックの冗談はいじめのようだった」「ウィル・スミスを気の毒に思う人はほとんどいないが、病気についてのジョークはエッジの利いたジョークでは済まされない」と指摘している。

 なお、ヨーロッパもアメリカと同様の反応だ。ドイツやフランス、スペインでも「ロックがかわいそう」「ウィルの暴力は許されない」との声が多く、ロックに対する同情の声が多くを占めている。

 「ヨーロッパでロックに同情が集まるのは、暴力は悪いことだと幼い頃から徹底的に教育されているからだと思う」。そう語るのは、ドイツに住む日本人だ。EUでは暴力にかなり敏感で、特に子どもに対する影響を恐れている。その歴史は深く、フランスでは1987年に「ドラゴンボール」、「北斗の拳」、「キン肉マン」などの日本のアニメが放映されたが、暴力シーンが多く世間から批判の声が多く出たため少しずつ放映されなくなった。現在でも、暴力シーンのレベルによって視聴できる推奨年齢が定められており、暴力が多いアニメを含めた番組は精神を傷つける可能性があるとして、10歳以下の子どもの視聴が推奨されない。

「ウィル・スミスの平手打ち騒動、同情の声は日本だけ? クリスの過激ジョークに批判が少ないワケ」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る