「入院中、弱音を吐いた幼い私を勇気づけてくれた少し年上のお兄さん。次の日、彼の病室に遊びに行くと...」(都道府県不明・30代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Nさん(都道府県不明・30代女性)
幼稚園児だったころ、Nさんは肺炎のために大きな病院に入院した。
初めての入院で不安だらけな日々を送っていたNさん。そんなある日、近くの病室に入院していた男の子から声を掛けられたという。

<Nさんの体験談>
幼稚園の頃、私は肺炎のため大きな総合病院に初めて入院をしました。子供用の病棟で、母が付きっきりで看病をしてくれていました。
しかし、不安から神経質になっていた私は食事が喉を通らなくなり、毎食戻してしまったり、体調がなかなか良くならず入院期間が延びてしまったりと、辛い時間を過ごしていました。
泊まり込みで看病してくれている母や、同室の寝たきりの女の子や赤ちゃんの事を思うと、「きつい」「しんどい」と言い出せず、幼いながらに必死に耐えていたのを覚えています。
大嫌いな点滴を引きずりながら、病棟を歩いていると...ある日、大嫌いな点滴を引きずりながら、どうしようもない気持ちを抱えて1人で病棟を散歩していた時です。
近くの病室から「こんにちは」と1人のお兄さんが声をかけてくれたんです。年齢は8歳くらいだったと思いますが、当時の私にしてはとてもお兄さんに見えました。
そのお兄さんは
「1人でお散歩しているの?」
と私に声をかけると、ベッドから起き上がって私の横を一緒に歩いてくれました。

私はすごく緊張していたのですが、そんな私にお兄さんはずっと笑顔で話しかけてくれました。
そして、「早く退院したい」「もういやだ」と初めて弱音を吐いた私を、お兄さんは優しく励ましてくれたんです。
「心を込めて話を聞く」ことの大切さを教えてくれたそれから私はみるみる元気を取り戻し、数日後にお兄さんの病室にウキウキと遊びに行きました。
賑やかな病室を覗くと、そこには私服を来たお兄さんと彼の家族、お医者さんがいて、「退院おめでとう!」とお祝い中でした。
幼い私はとても寂しくて、でもどうしていいか分からず、お礼も言えないまま1人で病室にとぼとぼと帰りました。

幼い私はお礼を言えませんでしたが、あの時お兄さんがいなければ、私はたった1人で病気と闘っているような孤独感、恐怖を拭うことができなかったでしょう。
お兄さんは「悲しみの中にいる人のために心を込めて話を聞く」ことの大切さを私に教えてくれました。
今もお兄さんが教えてくれたこと、ずっと大切にしています。本当にあの時はありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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