6度目のダービー制覇達成!天才ジョッキー武豊、馬とともに作り上げた伝説とは?
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武豊
新型コロナウイルスの影響で、長きにわたって入場制限が行われていた東京競馬場で、久々に地鳴りのような歓声が鳴り響いた。第89回「日本ダービー」のウィナーズサークルにいたのは、『週刊大衆』連載『勝負師の作法』でもおなじみ“天才ジョッキー”武豊。JRA通算4350勝(6月5日時点)を誇る武豊騎手の数々の伝説を紹介しよう。
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今回で日本ダービーの勝利は6度目。20~50代で勝利を収めるという偉業を成し遂げた。
勝利ジョッキーインタビューで「感無量ですね」と語ったが、武豊騎手と長年にわたって親交のある、競馬パーソナリティの鈴木淑子氏は、このひと言に感慨を覚えたという。
「武豊騎手から感無量と聞いたのは初めてです。喜びだけでなく、デビューから35年間のすべての思いが込められているような、その言葉にグッときました」
ダービー勝利は、実に9年ぶり。空前絶後の天才といえども、常に順風満帆だったわけではない。
成績が下降線をたどったとしても、また、不死鳥のように蘇るのが武豊騎手の真骨頂だ。競馬ライターは、こう言う。
「02年2月、落馬で骨盤を骨折する大ケガを負いました。全治3~6か月という重傷でしたが、事故の1週間後にお見舞いに行くと、もう立ち上がっていたんです。その姿にも驚いたんですが、その後、約8週間で戦列に復帰し、タニノギムレットでダービー制覇。まさに鉄人ですよ」
早期復帰を果たせたのは懸命なリハビリの賜物。武豊騎手は、努力をする天才でもあるのだ。
幾度となく、武豊騎手のGI制覇のレースを実況してきた、元関西テレビの馬場鉄志アナウンサーは、武豊騎手のレース後の姿が印象的だと言う。
■今のレースで乗った馬は、どうだった?
「とにかく研究熱心。レース後の検量室で、他の騎手に“今のレースで乗った馬は、どうだった?”と聞いて回る姿をよく見ました。もしかしたら、次は自分が乗るかもしれないと考えていたんでしょうね」(馬場氏)
武豊騎手を「歩く競馬四季報」と評す声もあるほど、自分が乗ったレースは、展開、位置取り、ペース配分など、完璧に覚えているというのは有名な話だ。
「武豊騎手は海外馬についても、厩舎や、どんな馬かもスラスラ出てくるんです。その記憶力には、誰もが舌を巻きますよ」(スポーツ紙記者)
あらゆるレース展開を想定したうえで作戦を考え、虎視眈々と勝利を狙う武豊騎手。前出の馬場氏は、「レース前に取材をすると、“作戦があるんですよ。教えませんけどね(笑)”って、よく言われたこともありますよ」と話す。そして、その見事な作戦に、馬場氏が思わず唸ったのが、89年のマイルCSだった。
このレースは、断トツの1番人気だったオグリキャップが、絶望的な位置から前を行く2番人気のバンブーメモリーを差し切ったことで、競馬ファンの間では“伝説の名勝負”として語り継がれている。
「豊君はバンブーメモリーに乗っていて2着に敗れはしたんですが、オグリとの間に1頭挟んで出し抜くタイミングなんかは、本当に神業でしたよ」(前同)
また、武豊騎手の騎乗技術に関して、『政治騎手名鑑』(双葉社)でおなじみ、競馬ライターの樋野竜司氏は、こう解説する。
「武豊騎手は、数々の“必殺技”を編み出していますが、中でも強力なのはゴール前の首の上げ下げ。ゴール板の数センチ前、数センチ後ろでは負けているのに、ちょうどゴール板のところだけ、武豊騎手の馬が不思議と前に出ているというシーンを見たことがある読者の方も多いのではないでしょうか」
現在発売中の『週刊大衆』6月27日号を読めば、競馬界を盛り上げ続ける武豊の活躍がもっとわかる!