NHK朝ドラ『ちむどんどん』平良三郎を好演!俳優・画家…多才な片岡鶴太郎の人間力「僕は常に、そのとき“やりたい”という衝動に駆られたことをやり続けてきた」 (2/3ページ)
■自分自身をリセットしないと、俳優の世界では太刀打ちできない
そこで僕は、俳優へとシフトするため、ボクシングを始めました。意味が分かんないですよね(笑)。
でも、ちゃんと意味があって、バラエティ番組や大沢貞九郎で見せてきた“ぽっちゃりしたハイテンションの鶴ちゃん”を一度捨てて、自分自身をリセットしないと、俳優の世界では太刀打ちできないと思ったんです。もともとやりたいことだったんですが、当然、事務所は大反対。だって、バラエティをやっているほうが、収入面では何倍もいいんですよ。でも、自分の子どもたちに“お金のために夢を諦めて生きる姿”を見せたくなかったんです。
38歳で絵を描き始めたときも、「やりたい」という気持ちだけでした。絵なんて描いたって一銭にもならないし、絵の世界のこともまったく分からない。でも、描きたいという気持ちが、自分の中に沸々と湧いてくるので、それに従ったんです。
「やりたい」という気持ちは、意図的に生み出すものではないと思うんです。自分では気づいていない深いところにある種が、「これをやりたい」と反応して、発芽するものだと思うんです。57歳のときに生まれた、瞑想という種は、ヨガを通して今も育て続けていることの一つです。
今お仕事をいただいている俳優業も、自分の中の「やりたい」という声を聞きながらやっています。
NHKの連続テレビ小説『ちむどんどん』では“平良三郎”という役を演じています。この役は神奈川県の鶴見で生まれ育った、沖縄ことばをしゃべれない沖縄二世という設定にひかれましたね。三線を弾く人物なので、三線は必要不可欠。