世界最小のコガタペンギンがニュージーランドの海岸で大量死、食べるものがなく餓死した模様 (2/2ページ)

カラパイア

 コガタペンギンの中には、低体温症で死んだらしいものもいたという。これはエサ不足のせいで、体温を維持するために必要な脂肪を蓄えられなかったことが原因だ。

 ニュージーランド自然保護局の主任科学顧問グレーム・テイラー氏は、「どの死体も超低体重だったことが判明した」とガーディアン紙に語っている。

 コガタペンギンは世界で最も小さなペンギンの種で、フェアリーペンギンとも呼ばれる。食性は動物食で魚類やイカ等を主食とする。

 体長は約40cmほど、体重は800~1000gほどだが、死体のほとんどが、その半分ほどの重さしかなかったという。

 「脂肪はまったくなく、ほとんど筋肉もなかった。ここまで痩せてしまうと、もはや潜ることもできないだろう」とテイラー氏は語る。

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世界最小のコガタペンギン(フェアリーペンギン)photo by iStock

・コガタペンギンの種全体が減少する恐れ
 実際に死んだペンギンは、記録された死体よりずっと多い可能性もある。というのも通行人に発見されて、そのまま埋葬されるケースも多いだろうからだ。

 5月以降に発見された死体は500羽近くあるが、実際には1000羽に達する恐れもあるとテイラー氏は考えている。

 現時点で繁殖できる大人のコガタペンギンは、50万羽以上いると推定されている。

 しかしこのまま気温が上がり続ければ、さらに大量死が起こり、北島の暖かい地域では生息数が減少してしまうかもしれない。

 テイラー氏は、ラジオ・ニュージーランドに次のように語っている。
過去には、しばらく良好な年が続いた後で、ペンギンが大量に死ぬ悪い年があることもあった。それでもまた翌年には回復したものだ。

だが今目の当たりにしているように、いい年と悪い年のバランスが崩れてしまえば、ペンギンは回復できなくなるかもしれない
 それはヒナだけにとどまらず、大人のペンギンにも関係する。大人のペンギンの大量死は、繁殖できる個体数が減るために、さらに回復を難しいものにする。

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メルボルン近郊のフィリップ島で行われるコガタペンギンのパレード・海鳥たちを襲う絶滅の危機
 今、危機に瀕しているのはコガタペンギンだけではない。ニュージーランド北島ではここ10年の間に、さまざまな海鳥の個体数が減少している。中にはコロニーが丸ごと消えてしまったケースもある。

 ミズナギドリハシボソミズナギドリハイイロミズナギドリはコロニー全体が失われたそうだ。以前から少しずつ減少していたが、2010年頃から急減し始めたという。

 コロニー全体の消失が目に見えるようになったのは、それからのことであるそうだ。

追記:(2022/06/18)本文を一部訂正して再送します。
References:Search for clues as bodies of hundreds of little blue penguins wash ashore in New Zealand | New Zealand | The Guardian / Hundreds of dead penguins wash up on Far North beaches | RNZ / written by hiroching / edited by / parumo


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