阪神、次カードからまた最下位に逆戻り? 球団初の11試合勝ち無し、屈辱の広島戦で目立った不安要素とは (1/2ページ)

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 中村奨成の“走塁ミス”に救われたのは、阪神・矢野燿大監督だけはないようだ。

 6月23日の広島戦は延長12回規定により、引き分け。これで開幕からの広島戦は9敗2分け。開幕から続く対広島の連敗記録は1988年の「10」なので、それに並ぶ屈辱は免れたが、「11試合勝ちナシ」はトラ史上初。リーグワーストの開幕9連敗もそうだが、また一つ、“黒歴史”が刻まれたわけだ。

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 「延長12回表の攻撃が終わった時点で、DeNAが巨人に勝ったことは伝わっていました。たとえ引き分けに持ち込んだとしても、『5位転落』は分かっていました」(チーム関係者)

 試合後の矢野監督は、「負けて帰るのと引き分けでは全然違う。引き分けがあって良かったなって思えるような。明日からの試合に…」と語っていた。本当は、自分自身に言い聞かせていたのではないだろうか。

 「延長10回裏、菊池涼介の打球がレフト線を襲い、一塁走者の中村が三塁ベースを蹴りました。その瞬間、『2夜連続のサヨナラ負け』も過りましたが」(前出・同)

 中村は三塁ベースを回った直後に足がもつれて、転倒。タッチアウトとなり、阪神は救われた。球場全体がざわつき、スタンドの広島ファンは目がテンになっていた。

 いわゆる“珍プレー”というヤツである。しかし、罵声も失笑もなかった。約2万4000人の観客が無言で攻守交代中のグラウンドを眺めていた。異様な光景だった。

 「阪神打線は10安打、3得点。好機に『あと1本』が出ませんでした」(スポーツ紙記者)

 10安打3得点は広島打線も同じだ。

 トラの試合展開が「重い」のである。走者を出しても、次打者がそれに続かない。凡打した選手が暗い表情でベンチに帰っていく。頼みの救援投手も出塁を許し、悲壮感を浮かべて投げ込んでいる。そんな状況だった。

 4時間52分の長丁場、選手は蒸し暑さで汗だらけになっていた。

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