タイムトラベルは本当に可能なのか?理論物理学者の見解より (2/3ページ)

リアルライブ

仮にタイムマシンを使って過去に行き、父親が受胎する前に祖父を殺害すると、自分の出生の可能性がなくなってしまい、祖父を殺害できなくなってしまうというもの。論理的には連続した時間軸において「存在すること」と「存在しないこと」の両立は有り得ないのだ。

 理論上はタイムマシンを設計することも可能だが、原理的に成功している仮説のほとんどは負のエネルギーや負の質量を必要とする、それは我々の宇宙では今のところ存在しないものに頼っている。数理物理学者のフランク・ティプラーは、負の質量を伴わないタイムマシンを概念化したが、宇宙空間に存在する以上のエネルギーを必要としている。

 理論物理学者のスティーブン・ホーキングは、タイムトラベルを禁じる、まだ知られていない物理原理「時空保護仮説」が存在するはずだと提案している。ホーキング博士のコンセプトは、「ブラックホールから情報を得ることはできないので、その内部で何が起こっているのか知ることはできない」という考え方に端を発している。他にも別の研究者が、時間と空間が何か別のものから出現する、より根本的な理論を研究している。これは量子重力と呼ばれているが、残念ながらまだ存在は確認されていない。

 ワトソン教授はこのように主張した。

 結局、タイムトラベルは可能なのだろうか。ワトソン教授は「おそらく不可能でしょうが、確かなことは分かりません」と述べている。もしかしたら今後、我々の知らない新たな物理法則や原理が見つかり、タイムトラベルを実証する事ができる日が来るのかもしれないが、それはもう少し先の話になりそうだ。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。

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