AIが自分自身について論文を書き、それが学術誌に投稿される (1/3ページ)
[画像を見る]
人間はついにパンドラの箱を開けてしまったのだろうか? AIを開発した学者たちをAIが追い抜く日が近づいているとでもいうのだろうか?
ついにAI(人工知能)は自分自身について短時間で学術論文を書くほどに賢くなってしまったらしい。
『Scientific American』のある論説で、スウェーデンの研究者が文章生成AI「GPT-3」に自分自身について論文を書くよう命令した経緯を説明している。
AIによってわずか2時間で完成されたAIに関する論文は、学術誌に投稿され、現在査読中であるそうだ。
・AIがAIに関する学術論文を2時間で完成させる
ヨーテボリ大学の神経科学・ヘルステックの専門家のアルミラ・オスマノビッチ・トゥンストレム氏が最初に文章生成AI「GPT-3」に入力したのは、ごく初歩的な指令だ。
GPT-3について500単語で学術論文を書き、文中に科学的な参考文献と引用を記入せよすると驚いたことに、適切な場所と文脈にきちんとした引用が添えられた、紛うことなき学術論文が出力されたのだという。
「畏敬の念にとらわれた」と彼女は述べている。
本物の科学者であるトゥンストレム氏に目で見ても、「優れた科学文献の序文と変わらないように見えた」そうだ。
最終的に、GPT-3はたった2時間で論文を書き上げた。人間がやったのは、最低限の指示を与えることだけだ。