ケネディ暗殺事件の背後で…現場に居合わせた謎の人物たち (2/3ページ)

リアルライブ



 まるで狙い澄ましたかのようなタイミングであり、狙撃の合図を送っていたかのようにも思える動きだった。後の捜査で「黒い傘の男」はルイ・スティーブン・ウィットという人物であることが分かった。自分の政治的スタンスからパレード中のケネディ大統領をやゆするため、目立つ場所でアクションを起こしていただけだったことが判明している。

 また別にケネディ大統領の暗殺に加担したという陰謀論が取りざたされた人物が「バッジ・マン」だ。この人物はケネディ大統領が頭を打ち抜かれた、まさにその瞬間に車道の側に立っていた人物である。顔の部分がマズルフラッシュで隠れているため不明な点も多いが、胸元にバッジを着け「警察官」のような格好をしていたため、ダラス警察が暗殺計画を立てたという陰謀論を生むきっかけにもなった。

 ちなみにこの人物の正体は判明していないが、立っていた位置から考えて暗殺に関与するのは難しいとみられており、暗殺事件の容疑者リストからは外されている。

 「バッジ・マン」以上に正体不明の人物が、謎の女性「バブーシュカ・レディ」だ。この女性はロシアの年配女性が頭に巻くスカーフのようなものを身に着けていたことからこの名前で呼ばれるようになった。

 彼女は当時、エルム通りとメイン通りの間の芝生の上に立ってケネディ大統領の車列を撮影しており、銃撃の瞬間も至近距離で撮影することに成功していた。しかし50年以上たった今でも彼女が誰なのかは不明だ。そして彼女が撮影したであろう大統領暗殺の映像も見つかっていない。

 そのため「バブーシュカ・レディ」の正体についてはロシアのスパイ説、カメラ銃を持った暗殺者説、シークレットサービス説、老女に扮した男説など様々な説が出てきているが、どれも決定打に欠けるため結論は出ていない。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
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