プロ野球オールスター、年々つまらなくなっている?「空気読んで」“忖度”ありきの風潮がOBにも蔓延か (1/2ページ)

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前田智徳氏
前田智徳氏

 プロ野球が2リーグ制に移行した翌年の1951年に始まったオールスター。今年は7月26日に第1戦(福岡・福岡PayPayドーム)、27日に第2戦(愛媛・松山坊ちゃんスタジアム)がそれぞれ行われた。

 今年のオールスターは第1戦(3-2)、第2戦(2-1)共にパ・リーグが勝利。第1戦でサヨナラ本塁打を放った日本ハム・清宮幸太郎、第2戦で決勝ソロを打ち込んだソフトバンク・柳田悠岐を筆頭に多くの選手がファンを沸かせたが、一部からは「どの選手もストレート勝負ばかりで駆け引きが無くてつまらなかった」、「昔みたいなヒリついた真剣勝負はもう見れないんだろうか」といったネガティブな意見も上がった。

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 「70年を超える歴史を持つプロ野球オールスターですが、創設当初はセ・パ両リーグの関係があまり良くなかったこともあり、選手同士の対抗意識が相当強かったとされています。また、巨人を中心にセ・リーグ人気が急速に高まった1960年代からはパ・リーグ側の対抗心がさらに強まったといい、現役時代に通算21回出場した野村克也さん(元南海他)も生前に『パの選手たちのセへの対抗心は相当なもので、「セには負けるな」が合言葉』と語ったことが伝えられています」(野球ライター)

 2005年に交流戦が始まるまで、シーズンではオールスター、日本シリーズしかセ・パが対決する舞台がなかった球界。これもあり、2004年以前のオールスターはファンには常に新鮮味があり、選手にとっては日本シリーズの前哨戦という意味合いもあったという。

 ただ、交流戦が始まった2005年以降、セ・パ同士の対戦は以前に比べ目新しさが薄まっている。加えて、2000年代以降は五輪、WBCといった国際大会でリーグ・球団の垣根を越えて代表チームが結成されるようになるなど、今まであまり接点のなかった他リーグ選手同士が交流する機会も拡大。現在では異なる球団の選手同士が連れ立ってオフに自主トレを行うことも珍しくなくなっている。

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