借りられるうちに借りろ 起業の結果を決める「融資のリテラシー」 (2/2ページ)

新刊JP

「融資に頼らずできるだけ自己資金でやった方がいい」も「資金繰りに困ったら、最後の手段として融資を受ければいい」も、借金への嫌悪感から生まれた誤解なのだ。

■「資金繰りに困ったら融資を受ければいい」はなぜまちがっているのか

そもそも「資金繰りに困ったら融資を受ければいい」は、ほとんど不可能だ。事業をすでに始めていて売上があがっていない赤字の会社に融資する金融機関も、事業がうまくいかずにお金がない会社に出資する投資家も、まずいないからである。

困ってからお金は借りられない。お金を借りるなら事業を始める前の「まだ困っていない時期」が一番借りやすい。「いざとなったら借りる」ではなく「借りられる時にお金を確保しておく」が、資金繰りの不安定な創業初期を乗り切るための鉄則なのだ。

「困っているわけでもないのにお金を借りて、利息を払うのはバカバカしい」という考え方も捨てた方がいい。「転ばぬ先の杖」としての資金を用意できるのであれば、低利が続く現在の利息は、事業を頓挫させないための「掛け捨て保険」とも捉えられる。

もちろん、融資を受けるには準備すべきことが多々あり、誰もが無制限にお金を引き出せるわけではない。本書のキモは融資を受ける具体的な手法にある。

創業融資の審査をパスする方法から、最初に借りるべき機関、少しでも多くの融資を引き出すためのひと工夫など、知っているのといないのとでは事業の先行きに大きな違いが出る融資の知識を授けてくれる。

起業の成否は商品やサービスだけで決まるものではない。資金繰りが会社の命運を決める以上、むしろそれは「融資のリテラシー」で決まるのだ。

(新刊JP編集部)

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