なぜアメリカでは、死刑囚が処刑前に好きな食事を頼める「最期の食事」が導入されるようになったのか? (1/3ページ)

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なぜアメリカでは、死刑囚が処刑前に好きな食事を頼める「最期の食事」が導入されるようになったのか?
なぜアメリカでは、死刑囚が処刑前に好きな食事を頼める「最期の食事」が導入されるようになったのか?

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 アメリカには、死刑囚が処刑直前に、希望の食事をリクエストできる「ラスト・ミール(最期の食事)」という制度がある。

 最期の食事といえば、イエス・キリストの「最後の晩餐」が思い浮かぶが、ラスト・ミールはこの出来事が由来なのだろうか?

 とある学者の説によるなら、意外にもこの習慣は古代ギリシャ時代までさかのぼるそうだ。

・死刑囚が幽霊になって化けてこないための儀式
 最後の食事というと、磔刑になる前にイエス・キリストが食べた”最後の晩餐”を想像する人も多いだろう。

 だがジョージア州のマーサー大学の研究者が2014年に発表した論文によるなら、この習慣はキリスト教以前のギリシャにまでさかのぼる可能性があるという。

 論文ではこう説明されている。
古代ギリシャでは、処刑される人に食事を与えねばならなかった。そうすれば、ステュクス川(日本で言う三途の川)を渡って冥界に行くことができる。飢えた幽霊となってこの世に戻ってこないようにするためだ
 処刑された人が空腹の為に化けて出てこられては、いかに豪胆な処刑人も嫌だろう。それを防ぐために、ちょっとした食事で済むのなら安いものだ。
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