日本最古の貨幣?「和同開珎(わどうかいちん)」よりも古い「富本銭(ふほんせん)」とは (3/3ページ)

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また、民間で鋳造された私鋳銭という銭貨も問題でした。これは今で言う贋金に当たる非公式の銭貨ですが、当時はごく普通に流通しており、政府は思うように経済をコントロールできなかったのです。

富本銭は日本最古の貨幣?

そして、何種類もの銭貨が作られるたびに品質は低下していき、銭の大きさも小さくなっていきました。こうして通貨としての価値は下がり、人々の信頼も失うことになります。

高森町武陵地古墳群から出土した富本銭(Wikipediaより)

乾元大宝の発行を最後に、公的な通貨の発行は中止されました。日本で再び通貨が発行されるのはそれから600年以上もあと、江戸時代になります。

このように、今のような貨幣経済が当たり前の時代から見るとちょっと想像がつかないくらい、通貨を安定的に流通させるというのは難しいことでした。よって、和同開珎より古い富本銭も、やはり何らかの理由で使われなくなってしまったのでしょう。

和同開珎ではなく、富本銭を日本最古の通貨だとする見方もあります(ちなみに、富本銭よりもさらに古いものに「無文銀銭」というものもあります)。

しかし、和同開珎よりも前の貨幣は全体的な出土数が少なく、通貨としてどれほどの価値があったのか、またどれほどの範囲に流通していたのかなどは不明です。

今後研究が進んでいけば、通説も変わっていくかも知れませんね。

まだしばらくの間は、「我が国初めての通貨」と確実に言えるのは和同開珎のようです。

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