「勝ち組」は『silent』と『アトムの童』!断トツ「負け組」はジャニーズ主演作!!「秋ドラマ」コア視聴率「残酷勝敗」!

日刊大衆

目黒蓮(Snow Man)、山崎賢人
目黒蓮(Snow Man)、山崎賢人

 10月クールの新ドラマが出そろったテレビ各局。好調、不調さまざま、制作陣、編成マンは視聴率に一喜一憂しているところだろうが、ドラマの評価、そして今後の明暗がはっきり見えてくる数字があるという。

「現在のテレビ各局は、世帯視聴率ではなく“13~49歳の視聴層”に的を絞ったコア視聴率を重要視しています。この数字が良いドラマが高い評価を得ることになります。そして今クールは、10月6日スタートのフジテレビの木曜22時枠の『silent』が、特に話題になっていますね」(ドラマ制作会社関係者=以下同)

『silent』は、川口春奈(27)とSnow Man目黒蓮(25)、そして鈴鹿央士(22)3人の切ない三角関係を描くドラマ。「若年発症型両側性感音難聴」を患い、聴覚を失った青年・想を演じる目黒が特に評価されており「令和のキムタク」という声もある。誰も悪人がいないのに、そのことでかえってお互いを傷つけてしまう――という切ない恋愛と友情が大好評だ。

■『アトムの童』主演の山崎賢人を支える超人気俳優!

「初回のコア視聴率こそ2.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)でしたが、第1話の公式見逃し配信が、放送後1週間(6~13日)で531万再生で“単話での放送後1週間の見逃し配信再生数としてフジテレビ全番組における歴代最高”を記録しました。その記録も、のちに第2話が更新しています。

 大きな話題になったことで“リアルタイムで観たい!”と思った人も増えたようで、コア視聴率は第2話は4.0%、第3話が4.4%という爆上げぶりです」

 10月27日放送の第4話のコア視聴率は3.0%。一見すると大きく下がったしまったと感じられるだろうが、この日はプロ野球の日本シリーズが延長されたため、放送が23時30分~24時30分という日をまたぐような遅い時間になったにもかかわらず、初回視聴率より高いのだから、現在の『silent』の人気ぶりがよく分かる。

「『silent』に次いで安定的に高視聴率を維持しているのが、おなじみのTBS日曜劇場。山崎賢人さん(28)主演のゲーム業界を描くドラマ『アトムの童』です。

 本作は山崎さんが『日曜劇場』で初主演することにくわえて、2番手で山崎さんの相棒役として大人気俳優の松下洸平さん(35)が登場すること、そして何より“代役騒動”で、初回前から注目していた人は多かったですよね」

■沢口靖子『科捜研の女』は大リニューアルが裏目に?

『アトムの童』は、山崎演じる若き天才ゲーム開発者安積那由他(あづみ・なゆた)が倒産危機の老舗玩具メーカー「アトム玩具」と手を組み、ゲーム業界の大資本企業に立ち向かう話。過去に那由他の親友を自殺に追い込んだ「悪役」として剛腕実業家・興津晃彦(おきつ・あきひこ)をオダギリジョー(46)が演じているが、この役は当初、香川照之(56)が演じるはずだった。

「放送前の8月頃から、香川さんのクラブホステスへの性加害疑惑など過去の失態が相次いで報じられ、あえなく降板となりました。しかし、代役のオダギリさんは、実業家キャラ特有の“信じたくなってしまう胡散臭いペテン師”といった役を、独特の飄々とした感じで見事に演じていて、結果的に《胡散臭い興津社長は香川さんよりオダギリで正解だと思う》という声が視聴者から多数寄せられていますね。

 結果として初回コア視聴率3.4%を記録し、10月30日放送の第3話も3.5%と手堅い数字をキープしています」

 ちなみに松下演じる那由他の親友・菅生隼人(すごう・はやと)はメガネをかけているが、これが松下ファンにとっては新鮮だったようで、

《メガネの松下洸平良いのよ!有難うアトムの童》《メガネな松下洸平さん、しゅてきすぎんか…》《アトムの童の丸メガネ松下洸平最高》

 というように、視聴者からの熱い声がSNSに多数寄せられている。松下自身も10月30日公開のTBS公式インタビューで「僕自身のオンオフになっています」「メガネをかけることで隼人になることができます」と明言している。

『silent』と『アトムの童』が好評な一方で、すでに低空飛行状態を見せているドラマも……。

「コア視聴率が悪いドラマと言えば、沢口靖子さん(57)主演の『科捜研の女』です。本作は1999年から長く続くテレ朝の看板コンテンツの1つでしたが、木曜午後8時の『木曜ミステリー』の廃止に伴い“火曜午後9時枠”へ移動したことで作風が大幅にリニューアルしましたが、それが裏目に出ている面もありそうです」

 主演の沢口も「演出、カメラワーク、照明がクールで硬質。スピード感あるドラマを提示しようと挑戦しています」「8時台から9時台にということで、少し大人っぽく」と10月13日に行なわれた取材会でコメントしていたが、『科捜研の女』は今作からは大胆な路線変更が行なわれたのだ。

 ラボのセットを「引っ越し」の名目で変更したり、照明やメインBGMの使い方などを大幅に方向転換し、シナリオもシリアス寄りになった。

■ヘイセイ山田涼介『親愛なる僕へ殺意をこめて』の「危険水域数字」

「結果、10月18日放送の第1話(2時間SP)は世帯視聴率こそ11.9%と好調でしたが、コア視聴率は2.2%とパッとしない数字に。25日放送の第2話では、1.9%とさらに下げています。

 同じテレ朝の看板コンテンツ、米倉涼子さん(47)主演の『ドクターX』シリーズはコア視聴率4%超えも珍しくないのでそういう意味では残念な数字だし、“シニア層は見てるけど若い層は見ていない”というのがあらためて明確に分かってしまった。

 大幅リニューアル、路線変更をして“新規層の呼び込み”を図ったのでしょうが、それは上手くはいかなかったということでしょうね……」

《勘違いっていうか……わかってナイんですよねぇ、テレ朝さん。マリコさん至上主義、永遠のどもマリ派のワタシも、今シーズンで離脱しそうです。(泣)》《とにかく「音楽」がひどくてがっかり。あと、照明も変で、沢口靖子の顔が醜く強調されてしまって逆効果。おかしな路線変更よりも、マンネリの安定感のほうがいいのに。》といった厳しい声が少なくなくSNSに寄せられており、新規開拓どころか古くからのファンも手放す形になってしまったのかもしれない。

 だが、リニューアル不発の『科捜研の女』よりもヤバい作品があるという。

「現状でもっともピンチと言えるのは、Hey!Say!JUMP山田涼介さん(29)主演のフジテレビ水曜22時枠で開始した『親愛なる僕へ殺意をこめて』でしょう。

 本作は累計発行部数120万部を突破した井龍一氏原作、伊藤翔太氏作画の同名コミック(講談社)が原作の“二重人格サスペンス”ですが、コア視聴率に関しては秋ドラマの中でワーストで低くなっています。第1話こそ2.7%でしたが、10月26日放送の第4話の時点で危険水域の1.4%まで落ち込んでいますからね」

■『親愛なる僕へ殺意をこめて』が避けられるワケ

『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、連続殺人犯を父に持つ主人公の大学生(山田)が、自分が二重人格だと悟り、「もう一人の自分」が殺人を犯しているかもしれないと真相を追い求めていくドラマ。拷問や残酷なシーンが多いため、それが原因で視聴者離れが起きたのではないか、と考えられているという。

《山田くんのドラマだから面白いかな…とおもっていたけれど グロ過ぎてギブだ〜》《「親愛なる僕へ殺意をこめて」ってドラマ超面白い最初結構グロいけど》《親愛なる僕へ殺意をこめてやっと観れたグロくて怖くてうぅぅってなりながらも、みちゃう面白い》

 という声からも分かるように「シナリオは悪くないし面白いが、グロ描写でかなり人を選ぶ」ということだろう。

「そのためか、第1話の無料見逃し配信については、同枠で最高記録の188万再生を記録していた『ナンバMG5』を上回る、223万再生の好成績です。今後、リアルタイムで見る人がどれだけ増えてくるか、ですよね……」

■話題性抜群の『エルピス』だが微妙なスタートに……

「最後に、好評ではあるもののコア視聴率については微妙。今後の見通しも少々不穏なのが、長澤まさみさん(35)主演で10月24日の月曜22時枠でスタートした『エルピスー希望、あるいは災いー』(フジテレビ系)です。

 同作は死刑囚の冤罪疑惑を追及するドラマですが、長澤さん演じる“スキャンダルで落ちぶれた局アナ”の描写を筆頭に、マスコミやテレビ局の実に生々しい“負の部分”にフォーカスしていることで注目を集めてきました」

 しかし、ふたを開けてみると第1話のコア視聴率は2.7%。前評判に比べると、さほど高くない数字に終わってしまった。

「今後は“逆転劇”などもあるかもしれませんが、現時点では事態が好転しておらず、ストーリーは非常にシリアスなうえ、かなり社会派な作品でもある。どうしてもとっつきにくい部分はあるのでしょう。

 ただ、第2話で故・安倍晋三総理(当時)が東京オリンピックをめぐり福島第一原発の汚染水問題に懸念が出ていることについて説明している映像に“本物”を使ったことが話題になったり、制作するカンテレ、そして放送するフジテレビの気合いの入れようはすごい。

 現状、コア視聴率は微妙で、今後も数字的なところでは不安な感じがありますが、映像やシナリオのクオリティそのものは秋ドラマでも特に期待されている作品になっていますね」

『silent』の「大成功」がほぼ確定的な2022年の秋ドラマ。目黒蓮が大人気を獲得している同作を“逆転”できるドラマはあるだろうか――。

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