大学無料のドイツ、学生は交通費も無料に 一方で”偽の学生”が増える欠点も (2/3ページ)

リアルライブ

さらにドイツは銀行口座を持った場合、多くの銀行で口座維持費というものがかかり、銀行によるものの維持費は月々3ユーロ(約440円)から10ユーロ(約1460円)。それが大学生は無料になる。

 このように見ていくと学生にとってドイツは非常に過ごしやすいと言えそうだが、一方で問題も抱えているようだ。ドイツのニュースサイト『Handelsblatt』によると、ドイツでは大学生の特権、特に交通費が無料になる特権を得るためだけに在籍する“偽の学生”が多いという。2019年11月の記事によると、デュッセルドルフ大学だけでも交通費を無料にするためだけに在籍している学生が8000人いるそうで、この人数は同大学の4人に1人に当たるという。またケルン大学では交通費を無料にするためだけに4000人の“偽の学生”がいるのではないかと言われている。

 さらにドイツでは州によるものの、多くの場合10歳で将来の進路を決定する必要があり、10歳で今後大学に行くか専門職として働くか、決めなければならない。教育を受ける権利を平等に与えるために大学が無料となっているが、10歳の時点で今後の道を決める場合、親の意見や家庭環境が大きく影響するのだ。

 「学費もかからないし、就職をしたくないからいられるだけ学生でいる」と話すドイツ人学生もいる。家庭の経済状況に左右されず優秀な人材を増やすために大学生を大切にする制度は日本でも必要だろう。だが、“偽の学生”を増やさないためにも、制度にある程度の厳しさは必要なのかもしれない。

「大学無料のドイツ、学生は交通費も無料に 一方で”偽の学生”が増える欠点も」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る