お笑いタレントの明石家さんま（６７）が、１１月５日放送の『世界一受けたい授業 ２時間ＳＰ』（日本テレビ系）に出演し、“初授業”を行なった。

　１９７７年から４５年間にわたってレギュラー番組を持ち続ける「最もテレビに出ている男」が、テレビ7０年間の歴史を振り返る授業を展開。

　日本初の音楽バラエティ番組『光子の窓』のほか、『巨泉×前武ゲバゲバ９０分！』、『１１ＰＭ』、『アメリカ横断ウルトラクイズ』、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』（すべて日本テレビ系）などの懐かしの番組を映像とともに紹介したほか、ドラマ、スポーツ中継、報道番組の歴史にもスポットを当てる、という内容となった。

「『世界一受けたい授業』のＭＣを務めているくりぃむしちゅーの上田晋也さん（５２）が、さんまさんにツッコミを入れるなど、番組は和気あいあいで大盛り上がりでした。

　ただ、さんまさんと上田さんは今やバチバチのライバル関係にありますからね。もしかすると、さんまさんも、心中穏やかではなかったかもしれませんね……」（制作会社関係者）

■さんまがくりぃむしちゅー上田に惨敗……

　さんまと上田はプライベートでもゴルフやテニスを楽しむなど親交が深い。その２人がバチバチのライバル関係にあるとはいったい――？

「さんまさんＭＣの『ホンマでっか！？ＴＶ』（フジテレビ系）と、上田さんＭＣの『上田と女が吠える夜』（日本テレビ系）の放送時間が水曜２１時からと丸かぶりで、しかも今、『上田と女が吠える夜』のほうが、圧倒的に視聴率がいいんですよ」（前出の制作会社関係者）

『上田と女が吠える夜』は、上田と歯に衣着せぬ女性芸能人たちが「モヤモヤだらけの世の中を一刀両断」というコンセプトで４月６日にレギュラー放送がスタートしたトークバラエティ番組だ。

「今春にスタートした『上田と女が吠える夜』が『ホンマでっか！？ＴＶ』を圧倒していて、フジテレビとさんまさんはボコボコにされている状態なんです。フジテレビサイドも、同番組の登場に危機感を抱いているのでしょう。１１月９日の『ホンマでっか！？ＴＶ』は、かなり『上田と女が吠える夜』を意識したと思われる企画を放送していました」（前同）

■『ホンマでっか！？ＴＶ』が『上田と女が吠える夜』に寄せにいった!?

　この日の番組は「新旧バラエティー女子の本音！集団人生相談」と題し、井上咲楽（２３）、菊地亜美（３２）、ＮＭＢ４８・渋谷凪咲（２６）、鈴木奈々（３４）、ダレノガレ明美（３２）、野呂佳代（３９）、村重杏奈（２４）など、バラエティ番組で活躍する女性タレントを交えて、さんまやレギュラー陣とトークを展開した。

「バラエティ番組で活躍する女性タレントが笑いを交えたエピソードトークをして、それにさんまさんがツッコむという、まさに『上田と女が吠える夜』的な内容になりました。

『ホンマでっか！？ＴＶ』が調子のいい『上田と女が吠える夜』に寄せていっているようにも見えたほどでしたが、それぐらい真っ向からバチバチにぶつかる仁義なき戦いに発展しているとも言えそうです」（同）

■重視されるコア視聴率はダブルスコア負け！

　１１月９日の『上田と女が吠える夜』の世帯視聴率は９.５％（すべてビデオリサーチ調べ、関東地区）、個人視聴率は５.７％だった。一方の『ホンマでっか！？ＴＶ』は世帯６.０％、個人３.３％だった。

「同日の、テレビ各局が重視する１３～４９歳のコア視聴率は、『上田と女が吠える夜』が５.６％と超高視聴率で、『ホンマでっか！？ＴＶ』は２.１％でした。寄せた内容だったにもかかわらず、ダブルスコア以上の完敗ですよね。これはなかなか衝撃的な結果です。ちなみに『ホンマでっか！？ＴＶ』は『相棒』（テレビ朝日系）やＴＢＳで放送された野球の侍ジャパンの対オーストラリア戦にも負けて、主要民放キー局では最下位のコア視聴率でしたね……。

　もう１３年続く『ホンマでっか！？ＴＶ』がマンネリ化しているということが大きいでしょうが、数字的な面だけで見てみると、バラエティ番組のＭＣがさんまさんから上田さんに世代交代、新旧入れ替わりが進んでいるとも言われています。

　ただ、『上田と女が吠える夜』はそもそもが『恋のから騒ぎ』（日本テレビ系）と同じという指摘も多々ありますから、上田さんがさんまさんのレガシーを引き継いだとも言えるのかもしれませんが……」（前出の制作会社関係者）

“お笑い怪獣”さんまに、くりぃむしちゅー上田が引導を渡す日が近い!?