Kinki Kids、25年で『紅白』は「たった2回」の深すぎるワケ!「SMAPとTOKIOだけ」ジャニーズ「冷戦時代」と救世主だった「嵐」!!
2022年の大みそかを飾る『NHK第73回紅白歌合戦』の出場者が11月16日に正式発表された。今回登場する「ジャニーズ枠」は全部で6グループだ。
「初登場でフレッシュななにわ男子、おなじみの関ジャニ∞(11回目)に、少しずつ定着化しつつあるSixTONES(3回目)とSnow Man(2回目)。
来年5月で、メンバーの平野紫耀さん(25)、岸優太さん(27)、神宮寺勇太さん(25)ら3人の脱退が発表されているKing&Prince(5回目)にとっては、”5人での最後の『紅白』”などそれぞれ見どころはありますが、今年の場合はKinKi Kids(2回目)の出演に注目が集まりますよね」(ワイドショー関係者)
今回出場するジャニーズのグループでは、1997年デビューの“最古参”であるKinKi Kidsは、デビューシングルの『硝子の少年』から今年8月発売の最新シングル『Amazing Love』まで45作連続で「オリコン週間シングルランキング」で1位を獲得し続けている。
歴代1位の「デビュー(1st)からのシングル連続1位獲得作品数」の記録保持者でもあるが、『紅白』に出場したのは、デビュー20周年の2016年に行なわれた「第67回」と、今回の2回のみ。年末の仕事は、もっぱら東京ドームでのカウントダウンコンサートだった。
■「中立」のキンキは『紅白』に出場できなかった
「これについては、『紅白』の“ジャニーズ枠”の歴史が関係しています。
多い時は2020年に7組出場(※SnowManがコロナ感染で辞退したため結果的に6組)となったジャニーズ枠ですが、2008年の第59回までは、1組か2組しか出ておらず、その枠はSMAPかTOKIOが独占していました。SMAPはともかく、キンキに比べると明らかに大ヒット曲は少ないTOKIOが24年連続で出演していたのは“派閥“が影響していたともっぱらです」(前出のワイドショー関係者)
SMAP解散前のジャニーズ事務所は、SMAPチーフマネージャーのI氏が束ねる“I氏派”と、TOKIOや嵐を見る藤島ジュリー景子氏の“ジュリー派”があったと言われている。
そんななか、KinKi Kidsはといういうと、「ジャニー派」とも呼べるジャニー喜多川先代社長の管轄にあり、『紅白』に関しては1996年に近藤真彦の応援ゲスト、99年に企画コーナーに出演したことがあるものの、“蚊帳の外”状態だったのだ。
そのためか、とりわけ堂本光一(43)が派閥を皮肉った発言をすることも珍しくなく、ジャニーズの年末の風物詩『カウントダウンコンサート』ではタッキー&翼と2組だけになった際に「中立な俺らが(ステージ上に)残りましたね」(2013年末)「さー!どっちも属してない俺らでーす!」(2014年末)と、とんでもない爆弾発言をしたことでも知られている。
“不自然”に出場できない『紅白」については当然のことながら不満を抱かないはずもなく、「俺らはどうせ出してもらえないから」など不満を漏らすこともあったという。
■“流れ”を変えたのは国民的グループに成長した嵐だった
「その流れを打ち破ったのが、2009年の『第60回紅白』です。この年、『紅白』60周年を迎えたNHKは“節目の年を飾るにふさわしい国民的歌手”として、当時結成10周年で本格的に国民的グループになっていた嵐を抜擢。当時の『日刊スポーツ』は、“同局の強い意気込みを感じた同事務所も『ジャニーズ2枠以内』の慣例を破り、嵐の出場にゴーサインを出した”としていました」(前出のワイドショー関係者)
結果、2009年の『第60回』はSMAPとTOKIOにくわえ嵐とNYCの計4組が出場。これ以降、『紅白』にジャニーズが4~6組出場することが定番化し、現在に至る。
「その流れがあったからか、KinKi Kidsはデビュー20周年の2016年に初出場を飾り、25周年の今年も出場することになったわけです。
ちなみに、2001年、SMAPは稲垣吾郎さん(48)が道路交通法違反で逮捕された影響で『紅白』を辞退しましたが、ここで、例外的にKinKi Kidsが出る可能性もあったといいます。2016年の『女性セブン』(小学館)によると、“ぼくらはデビュー前、紅白の舞台でSMAPの後ろで踊っていた。尊敬する先輩の不祥事の代打で、ぼくたちが出るわけにはいかない”と辞退したとか」(前同)
しばしば不仲疑惑や解散説も出るが、「派閥」に縛られることなくお互いがそれぞれのやりたいことをのびのびと行なってきたKinKiKids。ぜひともアニバーサリーイヤーを、『紅白』の舞台で気持ちよく締めくくっていただきたい!