「研究室にこもりっきり」はまちがい?研究者の多岐にわたる日常業務とは (2/2ページ)
そういう教育を受けた結果、研究者は回りくどい、理屈っぽい言い方をするようになる。一見、優柔不断な人に見えるかもしれないが、しっかり教育を受けた研究者であればあるほど、ものの言い方が慎重になる。研究というのは、白か黒かではっきり色分けするよりは、「こういう条件の場合では、そうなる傾向にある」というようにグラデーションをつけていく作業。そう主張できる確固たる証拠がない限りは断定することは難しいのだ。
視聴者からすると、専門家、研究者なのだから、曖昧な言い方をせずにズバズバと白黒つけてほしい、と思ってしまうところだが、研究者にも、研究者ならではの事情があったのだ。なので、断定的なことばかり言う研究者がいたら要注意だという。
私たち一般の人が研究者の活動を見る機会は、本やテレビ番組、ネットの情報などが主だろう。本書から、研究者の実際の仕事やどんな人なのか、毛内氏の脳研究の研究者の事情など、研究者の裏側を覗いてみてはどうだろう。今までとは違ったイメージを持ったり、より身近に感じられるようになるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)