妻の死をきっかけに62歳で海外一人旅へ 新たな人生の「記録」 (2/2ページ)
■「マラソン大会」は海外渡航の一大イベント
この本ではつづられているのは、マルタをはじめ、南アフリカ、コロンビア、ブラジル、ドイツ、台湾、東南アジア諸国の渡航日記だ。
その各国でやっていることが「ランニング」だ。走ることで体調を整えており、渡航先でも日々ランニングをする様子がつづられている。
そして、菊池さんの旅の一大イベントとして欠かせないのが「マラソン大会」への参加だ。刺激をたっぷり受けたマルタからの帰国直後、その旅の最終目的地として選んだのが「第62回別府大分マラソン」だった。さらに、2013年5月に訪れた南アフリカのスタートは「第88回コムラッズマラソン」への参加だ。そして2014年9月にはドイツで「第41回ベルリンマラソン」を走破している。
走りながら、その土地の風景を楽しむ。どんな場所なのか観察する。菊池さんの「ランニング」を通して見る各国の姿は、ガイドブックだけで楽しむその国の姿とは違ったものを見せてくれる。
◇
菊池さんはあとがきで次のようにつづっている。
ギターを始める前、「僕にはダメ」と思い込んでいた。友人からランニングに誘われたときは「苦手なんだけどなあ」と躊躇していた。しかし、どちらも一歩踏み出すと楽しい世界が広がっていた。(p.237より)
そして、妻の死をきっかけに飛び出した世界で、ギターとランニングで様々な人たちと交流をした。
新しい世界に踏み出すには勇気がいる。しかし、一歩踏み出せば、思わぬ感動とワクワクが見つかる。本書は、そんなことを教えてくれる一冊だ。
(新刊JP編集部)