『PICU』吉沢亮・大竹しのぶ「リアルで心が苦しい」圧巻の“9分半ノーカット”と『ちむどんどん』ちび暢子・稲垣来泉で『silent』超え

日刊大衆

※画像はフジテレビ『PICU』公式サイトより
※画像はフジテレビ『PICU』公式サイトより

 吉沢亮(28)主演の月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)の第9話で、吉沢と大竹しのぶ(65)による、母子の会話シーンが視聴者の感動を呼び、平均世帯視聴率も8.5%(ビデオリサーチ社調べ/関東地区)と、クライマックスに向けて弾みをつけた。

 同ドラマは、北海道の丘珠病院に勤務する小児科医、“しこちゃん先生”こと志子田武四郎(吉沢亮)が主人公で、幼いころに父を亡くし、母・南(大竹しのぶ)とふたり暮らし。新設されたばかりのPICUに異動を命じられ、小児集中治療のパイオニア・植野元(安田顕/48)と出合う。

 12月5日放送の第9話は、武四郎は、すい臓ガンの治療を拒否している南を説得し、東京の病院に検査を受けに行く。検査結果は北海道での診察と変わらず、武四郎は納得していなかったが、南は東京観光を提案。観光バスの中で武四郎は、治療すれば時間が作れると告げる。

 その夜、旅館の豪華な夕食を前に、治療を拒否する理由を問われた南は、若くして亡くなった夫が肺がんを患い、「あんなに優しい人が、人が変わったみたいになった」と、がんの治療に苦しんだことを明かし、病院ではなく、自宅で武四郎のこと頭に焼きつけながら生きたいと願った。

■ドラマの質を上げる子役の演技

 自宅に帰って1週間もたたずに南は亡くなり、葬儀の後、職場復帰した武四郎のもとに、優里稲垣来泉/11)が1人でやって来る。優里は「先生の嘘つき。圭吾、死んじゃうんでしょ? 何で見捨てちゃったの? お医者さんなら治してよ」と、泣きじゃくりながら武四郎に訴えた。

 視聴者のツイッター上の反響は、「ひと時の観光に癒された後の夕食で、両親の過去を聴く武四郎の表情は悲痛。二人の会話が自然で、とても芝居とは思えない」「大竹しのぶのがん患者の演技がリアルで心が苦しい」など、9分半ノーカットで撮られたという会話シーンが大絶賛。

 さらに、函館に転院した圭吾(柊木陽太/11)の病状が悪化し、もう助からないと分かった優里を演じる稲垣の涙の演技も好評で、「ちび暢子の稲垣来泉ちゃんの泣きの演技がすごかった。それを受ける、しこちゃん先生の魂抜けた感がツラい」など、多くの涙を誘ったようだ。

 本作は、視聴者から「子役ちゃんたちの演技がえげつなさ過ぎてやばい」などの声が出るほど子役の演技が達者で、その中でも稲垣の評価が高い。稲垣はNHK朝ドラ『ちむどんどん』で、ヒロイン・暢子の少女時代を演じたほか、幼くして多くのドラマで活躍している天才子役だ。

■『silent』を超える平均視聴率

 主人公の母の死だけでなく、緊急搬送されてくる子どもが、医者たちの努力のかいなく亡くなったり、容赦ないほどリアルな描写と展開が続く今作。その中で、小さな命の物語をつむぐ子役たちの演技が、その凄みに一役買っているのは間違いない。

 そのおかげか、今期ドラマで断トツの話題作『silent』に、視聴率では8%超えと優勢な本作。残すところあと2話で、母の死と優里の涙で心が折れた武四郎に、どんな胸が締め付けられる展開が待っているだろうか。ハンカチを用意して待ちたい。(ドラマライター/ヤマカワ)

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