お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次（５３）がＭＣを務める朝の情報番組『スッキリ』（日本テレビ系）が、２０２３年３月をもって終了することが１１月上旬に発表されてから１か月が経過した。

　１２月１日発売の『女性セブン』（小学館）などでは、新番組のＭＣ候補には『スッキリ』で火曜コメンテーターを務めるヒロミ（５７）が浮上していると報じている。

『スッキリ』の打ち切りが決まったのは、年間２億円とも言われる加藤の高額ギャラもネックになったと言われている。一方のヒロミは、個人事務所で自らが社長を務めているため、ギャラや出演の仕方なども交渉の余地があり、日本テレビサイドとしてもやりやすいという利点があるようだ。

『女性セブン』によると、自局のアナウンサーをメインＭＣに据えて、新しい形のＭＣとしてヒロミに出演してもらう計画があるという。

「同じタイミングで『バゲット』が終了することからもうかがえますが、日テレは午前帯の番組の大改革を断行すると聞こえてきています。前番組『ＺＩＰ！』の放送時間を１時間拡大し、新番組は『スッキリ』より１時間遅い午前９時からのスタートにするそうなんです」（制作会社関係者）

■『ＺＩＰ！』１時間拡大の“本当の狙い”

　水卜麻美アナウンサー（３５）がＭＣを務める『ＺＩＰ！』の放送時間を拡大し、新番組のスタートを遅らせる狙いとはいったい――。

「視聴者の働き方が変わってきている、というのが大きいようです。コロナ禍も重なり、リモートワーク、時差出勤、フレックスタイム制を導入する企業が増えていることもあり、朝７時、朝８時きっかりに出社するというスタイルから、割りとゆったりと朝の時間を過ごす人も増えてきているんです。

　これまではバタついていた８時前、８～９時にもテレビをつけている家も多く、しっかりと比較的若いビジネスマン層が『ＺＩＰ！』を見てくれるということですよね。『ＺＩＰ！』のニュース＋エンタメ路線で８時台もしっかり数字を取り、その後の新番組につなげたいということではないでしょうか。

　加えて、８時で途切れることなく９時までそのまま『ＺＩＰ！』を見てもらえれば、８時スタートのＮＨＫの朝ドラと絶好調の『ラヴィット！』（ＴＢＳ系）に視聴者が流れるということも、一定数防げるでしょうからね」（前出の制作会社関係者）

■新番組のＭＣ候補３人とは

　１７年にわたって続いた『スッキリ』に代わってスタートする新番組がどのような内容になるのかにも注目が集まっている。

「９時からの新番組は、ワイドショー色がそこまで強くない情報番組になるようです。そこまでニュースにこだわることなく、“生放送で情報を伝える”ということに重きを置くと見られています。

　番組タイトルはスタートの“９時”にまつわるものになるそうですよね。そしてＭＣ陣は男性２人、女性１人という体制になると見られていますね。

　現在、“有力”と目されている候補は、男性陣では、報道にも出ているヒロミさんと藤井貴彦アナ（５１）、女性陣は『スッキリ』から引き続き岩田絵里奈アナ（２７）が起用されるのでは、と言われていますね。彼女は大人気アナウンサーで仕事もしっかりできる。“ポスト水卜アナ”とも言われていますし、現在の『スッキリ』も“岩田アナの人気で持っている”とまで言われているぐらいですからね。日テレとしても、水卜アナの次の“局の顔”として岩田アナをプッシュしていきたいというところではないでしょうか。

　そして、藤井アナも来春に向け、ここ最近の働き方がずいぶん変わってきた印象ですよね」（前出の制作会社関係者）

■藤井アナの“働き方”にも大きな変化

　２０１０年３月から夕方のニュース番組『ｎｅｗｓ ｅｖｅｒｙ．』のＭＣを務めている藤井アナだが、ここ最近は夜のバラエティ番組への出演が増えてきている。

　１２月８日には『あなたは知ってる？知らない？超レア映像遺産ショー～日本テレビ７０年の映像から大捜索！』に、同１４日には『いきざま大図鑑』などの特番に出演。これらの番組ＰＲのため『スッキリ』や『バゲット』にも登場した。

「今までは“報道の藤井アナ”というポジションを築いていましたが、バラエティの進行やＭＣを担当するなど、仕事のスタイルが明らかに変わってきていますよね。

　実は、これまで属していた報道局では“納得できない原稿を読みたくない”と“天狗になっている”ともささやかれた藤井アナですが、その報道局を離れて情報・バラエティ路線でいくのかもしれません。何にせよ、仕事は抜群にできますからね。

　ヒロミさんは安定感十分で、ＭＣを務める日テレ系の番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』などでも好結果を残し、日テレへの貢献度は抜群ですが、彼を単独ＭＣにするとギャラが跳ね上がってしまう。だから、局アナの藤井アナと岩田アナの３人体制にして、ヒロミさんの負担を減らすことで、ギャラも抑えてもらうという算段なのではないでしょうか。民放局では、週５日の帯番組のＭＣをタレントに任せる時代は終わった、ともっぱらですからね。

　ヒロミさんは個人事務所社長ですから、本人さえ納得すれば自分次第でギャラは調整でき、加藤さんほど総額のギャラはかからないでしょう。その分、大型特番の司会を任せてもらう、など密約もできるでしょうしね。

　来年４月からはそんなヒロミさん、藤井アナ、岩田アナの３人による、９時スタートの新番組が始まるのでは、と見られていますね……」（前出の制作会社関係者）

　２０２３年４月スタートの新番組は『スッキリ』のように長年愛される番組になるのだろうか!?