若手No.1・清原果耶の黒歴史の大誤算『invert 城塚翡翠 倒叙集』事務所の期待むなしく惨敗、誰も見ていない“過疎ドラマ”を生んだ重大欠陥

日刊大衆

※画像は『invert 城塚翡翠 倒叙集』公式サイトより
※画像は『invert 城塚翡翠 倒叙集』公式サイトより

 清原果耶(20)主演の日曜ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』(日本テレビ系)が、平均世帯視聴率、見逃し配信サービス「TVer」の再生回数ともに惨敗で、深夜ドラマ以下の水準に撃沈している。

 同ドラマは、相沢沙呼氏の「城塚翡翠」シリーズ(講談社)が原作。霊が視えるという主人公・城塚翡翠(清原果耶)が、難解な事件と向き合っていくミステリー。11月13日に最終話を迎えた『霊媒探偵・城塚翡翠』の続編として、20日から『倒叙集』がスタートした。

 12月18日放送の第4話「信用ならない目撃者」前編は、大手調査会社社長・雲野泰典(杉本哲太/57)が、同社の悪事を告発しようとする部下・曽根本を拳銃自殺に偽装して殺害。そのとき、向かいの家に住む涼見梓(若月佑美/28)に双眼鏡で目撃される。

 政財界の大物の弱みを握って利用する雲野は、今や警察にとって邪魔な存在となっていた。これを機に雲野の尻尾をつかむため、警察庁の諏訪間は翡翠を指名。翡翠は、これまでのやり方が通用しない、危険な男が絡む事件の捜査に協力することになり……という展開。

 視聴者のツイッター上の反響は、実写化が困難と言われていた原作の改変具合と、叙述トリックを視覚化した方法について。また、“ひすまこ”こと翡翠と真コンビを演じる、清原と小芝風花(25)のワチャワチャぶりが好評だった。

■一般層にアピールできなかったワケ

 しかし、視聴率や「TVer」では惨敗で、Tverランキングでは、月曜深夜の30分ドラマ『束の間の一花』(同局系)にも負けている。若手ナンバーワンの演技派、清原をはじめ、演者は豪華。主題歌は清原の所属事務所「アミューズ」の先輩・福山雅治(53)と力が入っていたはずなのだが、なぜだろう?

「『倒叙』になってからは、最初に犯人を明かし、翡翠が事件を解明していくというパターンに変わりました。これは物語の展開というより、登場人物の掛け合いやトリックを解き明かしていく過程を楽しむ構成です。演者のファンやミステリ好きは楽しめるんですが、そうではない一般層には、ちょっととっつきにくかったかもしれませんね」(テレビ関係者)

 視聴率だけでなく、ツイッターの反響も過疎化していた。原作ファンや清原・小芝のファンと思われるコメントが多く、そのどちらでもない、いろんなドラマを楽しんでいる一般的な視聴者からのコメントはあまり見られない。コア層だけが楽しんでいたようだ。

 これまで、“倒叙”パターンで大ヒットした国内ドラマは、田村正和(77没)主演の『古畑任三郎』シリーズ(フジテレビ系)ぐらい。清原も古畑ぐらいクセの強いキャラを演じていれば、話は別だったかもしれないが、原作がある以上、それは難しい。残念ながら、さまざまな掛け違いで今作が清原の“黒歴史”になるのは確実だろう。

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