相次ぐ「FIRE卒業」宣言――日本でFIREって本当に実現可能? (1/3ページ)
今回のお話「FIREってアラサーから目指しても実現可能?」
近年、FIREが話題ですが、最近はFIREを諦めて復職する人のニュースも……。結局、いくらの資産があれば早期引退は実現可能なのでしょうか。サイドFIREなんて言葉も耳にすることが増えた今、「アラサーから目指すFIRE」について考えます。
■そもそもFIREって何?
「FIRE」とは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、直訳すると「経済的に自立して早期リタイアをすること」を意味します。
欧米の新しいライフスタイルで、昨今それが日本でも取り入れられるようになってきています。少数ではありますが、40代くらいで早期退職して、残りの人生を謳歌している方も。
とはいえ、最近の物価高で挫折してしまう人が多いのも現状。最近は、収入源は資産運用の運用益だけでリタイア後も豊かな生活を続ける「ファットFIRE」よりも、「サイドFIRE」と呼ばれる人たちが増えているんです。
「サイドFIRE」とは、ある程度の資産形成をしながら、空いた時間に働いて自分の好きなことをしながら老後まで過ごすといったライフスタイルのことをいいます。
アメリカでは「バリスタFIRE」などとも呼ばれています。労働はしていますが、給料に固執しているわけではありません。
■サイドFIREに向いている女性は?
サイドFIRE(以降FIRE)に向いているかを判断するポイントとしては、大きく2つ挙げられます。
1.節約生活を苦に感じず続けられるか 2.ある程度資産を積み上げて、それを運用する力があるか
十分な資産があるファットFIREとは異なり、FIREを目指すには、節約生活は必須になってきます。そして節約するだけでなく、そこで浮いたお金を運用していく必要もあります。自分が働くというよりは、お金に働いてもらうという感覚です。
FIREは年間支出の25倍、資産形成ができれば実現できるといわれています。