2500年前の石棺に刻まれたラブレター。古代ギリシャの将軍に愛を綴る (1/4ページ)
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どの時代のものであっても、誰のものであっても、熱烈な思いを綴ったラブレターの内容には、心を揺り動かされるものだ。
今ならネットで簡単にやり取りできるが、紙がない大昔は、文字を1つ1つ、思いを込めて石に刻んでいったのだからなおさら感慨深いものがある。
約2500年前の石棺に刻まれたこのラブレターは、古代ギリシャ、マケドニア王国のアレキサンダー大王に仕えた将軍で、のちに自らも王となった、アンティゴノス1世に向けて書かれたものだ。
そして最も興味深いのは、誰がアンティゴノスにラブレターを書いたのか、誰も知らないということだ。
・石棺に刻まれたラブレターの内容
このラブレターは、アレキサンダーに仕えた将軍で、その死後は後継者の一人となり、アンティゴノス朝を開き初代の王となった、アンティゴノス1世の死後書かれたもので、彼の石の棺に刻まれているのが発見された。