そんなに贅沢はできない?「年収1000万」の現実 (2/3ページ)
たとえば世帯年収が1000万円で子どもが二人いる夫婦だと、そこまでの贅沢はできないかもしれませんね。
永田:夫婦合わせて1000万円だと正直そんなに「いい暮らし」はできないはずです。「パワーカップル」という言葉が最近使われていますが、夫婦ともに年収が700万円~800万円ほどあって、世帯年収で1500万円を超えてくると、タワーマンションを買ったりする方が増えてくる印象です。ただ、これは子どもがいるかどうかにもよるでしょうね。
参考までにお話しすると、年収1000万円ちょっとだとタワマンのローン支払いは結構重たいはずです。いくらのマンションを買うかにも当然よりますが、単独で年収1000万円だと、手取りは700万円ほどで、月収は60万円くらい。それで仮にタワマンの1億円の物件を買ったとすると月々のローンの支払いは30万円くらいなので、半分くらいローンの支払いで消えてしまうことになります。
――高収入なのに資産が残らない「高収入貧乏」になってしまう原因についてはどのようなことが考えられますか?
永田:「これです」という一つの明確な答えがあるわけではないと思います。ただ、現状理解とプランニングがうまくできていないということはいえるのではないでしょうか。
――本書ではボーナスの時期にゆるんだ財布のヒモがその後もなかなか元に戻らない、というような具体的な指摘もされていました。
永田:お金って入れるよりも出し方、使い方のほうが難しいんです。そして人それぞれのお金の使い方が何で決まるかというと、結局現状理解と未来をどう考えているかによって決まります。
自分の現状がわかっていなければ何にお金を使っているかわかりませんし、未来のプランがなければ、せっかく稼いでも浪費してしまうことが多いんです。
――永田さんがこれまで見てきた「高収入貧乏」の方々について具体的に教えていただければと思います。
永田:収入はありますから、ものすごくお金に困っている感じではなくて、適度にいい生活もしている。