岡倉天心「茶の本」に学ぶ戦争と平和、日本人の誇り【前編】

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岡倉天心「茶の本」に学ぶ戦争と平和、日本人の誇り【前編】

Japaaan読者の皆さんこんにちは。ライターの小山桜子です。皆さんは海外への憧れ、ありますよね?

例えばヨーロッパの美しい景観、素晴らしい絵画、歴史的建造物。昨今は韓国ブームもありますね。

それでは日本はどうでしょうか?グローバル化の進んだ現代は日本人としての誇りを持ちづらい状況にあるのではないでしょうか。ですが、グローバル化社会だからこそ自国の文化に自信を持って世界と関わっていきたいものです。

そんな皆さんに今回は紹介したい偉人がいます。それが明治の美術教育者兼活動家の岡倉天心(おかくら てんしん)です。

岡倉天心とは?

彼は急激に西欧化が進んだ明治時代に日本美術の保存に奔走し、日本を始めアジアの伝統芸術を世界に広めました。

岡倉天心は家庭環境から幼少期より英語ができ、そのために十代から東京大学の教授フェノロサの助手を務め、活躍していました。その中でフェノロサが熱中して研究していた日本美術の素晴らしさに天心自身ものめりこんでゆきます。

卒業後は文科省に就職し、日本古来の伝統絵画や仏像などが海外に流出してしまっている事を知ります。

天心、ジャポニスムブームを知る

1886年、フェノロサとともに海外の美術調査に出た天心は、ヨーロッパでジャポニスムといって日本では当たり前の浮世絵などの日本美術が大流行している事を知ります。例えばゴッホやモネなども日本美術に魅了された一人だったのです。

日本美術の重要性を再確認した天心は、東京美術学校(現・東京藝術大学)や日本美術院にて日本の芸術家の育成や美術作品の保存などに奔走しました。

反戦のメッセージを伝える「茶の本」

そんな天心が晩年に書いた著書が「茶の本」でした。

画像wikipediaより 茶道

この作品は、一見すると茶道について説いた本のように思えますが、それだけではありません。終わりの見えない戦争の続く今だからこそ読みたい、反戦へのメッセージと日本人としての誇りについてを語った素晴らしい本なのです。

次回、「茶の本」に込められた天心のメッセージに詳しく迫ります。

【後編に続く】

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