果たせなかった夢を我が子に託す「リベンジ型子育て」で起きた悲劇 (2/2ページ)

新刊JP

そこからどうなるかは、親ではなく子ども自身の意志とモチベーション次第だろう。

希望の中高一貫校に難なく合格し「器械体操でオリンピックを目指しながら国立大学医学部合格」を目標に定めた娘だったが、高等部に進学する頃になると学力は周囲と比べて劣るように。体操も振るわなくなってしまった。

目に見える結果を残せなくなった娘と親は険悪になっていったそう。そして親子関係の悪化によって娘は体操をやめ、過食と非行に走り、不登校に。学校も通信制の高校に転校した。現在は住所を親に隠したうえで男性と同居しているという。

これが「リベンジ型子育て」における最悪の結果である。我が子に自分の果たせなかった夢を託した親は熱心に教育しようとしたが、そこには娘自身の意志がない。

そして、親が子どもに注ぐ愛情も「学業やスポーツでの目に見えた成果が見える限り」という条件付きのものだった。そこには「子どもは自分の所有物」という感覚が垣間見える。こうした形で育てられた子の「燃え尽きやすさ」が本書では指摘されている。

では、親は子とどう接し、どう育てるべきなのか。
「我が子にいい人生を送ってほしい」という願いは親なら誰しもが持っている。その思いが空回りしたり、子どもの能力をスポイルする方向に向かわないために親が知るべきことが本書では解説されている。

自分の子育て方法で本当にいいのかが不安な人、子どもの学歴が気になる人、我が子をバイタリティある人間に育てたい人にとって、本書は学びとなるはずだ。

(新刊JP編集部)

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