日本における治療抵抗性うつ病患者におけるケタミン点滴治療の効果と副作用に関する報告 (2/3ページ)

バリュープレス



慢性疼痛ではうつ病などメンタル疾患を併存していることがほとんどです。8割とも9割とも言われています。当院でのケタミン治療を要するような難治性疼痛の患者さんも同様に、8~9割が抗うつ薬を服用しているなど、うつ病などメンタル疾患を併せ持っています。ケタミン点滴後には、痛みの評価とともに必ず気分障害のチェックもされます。そして今回患者150人以上、総回数1000回以上のケタミン点滴を実施してきた結果をまとめ、日本人うつ病患者に対してケタミン点滴を実施した効果について、また副作用などの問題がないかについて報告致します。

ケタミン点滴の方法と結果:
ケタミンクリニックでのケタミン点滴は、一般的に3~6回をセットとして2~3週間の短期間に行われ、以降月1回程度の維持療法が行われます。点滴時間は、ケタミンの量、患者さんの状態、副作用の有無などで一律ではありませんが、20分から40分ほどかかります。その後しばらく、個人差もありますが1時間ほど安静の後、問題なければ帰宅となります(車の運転は24時間厳禁です)。
今回の評価した慢性痛、うつ病併存に対してのケタミン点滴はセットではなく、単回投与のものです。1回投与するとしばらくは間隔を開け再投与されることが多くありました。効果をまとめると、8割ほどのうつ患者さんはその都度効果を感じています。それはほとんどの場合、点滴直後に実感できるものです。頭がリセットされる感じ、クリアに物事を思考できる、不安がなくなる、などと言われます。ただ、1回の点滴では持続期間はほとんどの場合が1、2日間ほどです。その後少しは楽になっているかについては、あまり明確ではありません。過去の点滴では、セットのように連続して行うことをしてきませんでしたので、最近はじめたような数週間での6回実施などを行えば、効果が持続することは考えられます。

副作用については、点滴時に軽度の幻覚や錯覚のような視覚的な変化がよく見られます。吐き気やめまいもときにありますが、点滴後にはほとんどすぐになくなります。また、点滴時には状況によって呼吸抑制が起こり、息をするのを忘れて酸素飽和度が低下することがありますが、呼びかけに応じ深呼吸をすれば正常に戻ります。長期的なまたは重大な副作用はありません。
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