移民大国オーストラリアで差別が横行?「クソアジア人! 出ていけ!」動画が物議、実態は (2/3ページ)
またオーストラリアのニュースサイト『ABC News』は2021年6月の記事で、6万人のオーストラリア人に調査をした結果、4人に3人が「国内で人種差別が蔓延している」と回答したと発表。また回答者の61パーセントが「人種差別的なジョークを言う親戚や友人、同僚がいる」と答えたそうだ。
実際に現地の声を拾うと、人種差別が存在する現状がうかがえる。コロナ禍もあって世界でアジア人の差別が横行したことがあるが、コロナ以前以後変わりなく特にアジア人に対しては差別が聞かれることも多い。
Twitterではオーストラリア在住と思われる人が「私の子どもたちはアジア人とオーストラリア人のハーフだけど、オーストラリアの学校で子どもたちが差別的な名前で何度も呼ばれた」という投稿がある。また、現地在住とみられる白人男性の「オーストラリアには比較的深刻なアジア人差別がある」という声もあった。
またメルボルンに生活の拠点を置く別のTwitterユーザーは、アジア人が路上で罵倒されている動画を2月に投稿。アジア人に対して差別用語を叫ぶ人と、それを注意する人が映されている。中には「アジア人の子どもはオーストラリア人の子どもより優れた成績を収めるから、オーストラリア人はアジア人を遠ざけたいのかも」と分析する人もいた。
一方で現地への在住経験があるとみられる男性は「他国の方が差別は多い。オーストラリアの人種差別それほどでもない」とTwitterに投稿。別の男性は「90年代はアジア人に対する人種差別が多かったが、現在、アジア人に対する態度はかなりいい」とつづっている。
なお、オーストラリアは日本でも人気の移住先や留学先として知られ日本人が多い。背景にはワーキングホリデービザの取得に抽選や定員がなく、比較的容易に取得できる点も影響しているだろう。ワーキングホリデーや留学を経験したのちに現地で職に就く、もしくは結婚して移住する人も多い。だがTwitter上では「オーストラリアでイエロー・モンキーとか言われた」とつづる日本人や「人種差別は職場や日常生活ではほぼ毎日と言っていいほど目にします」と嘆くオーストラリア在住の日本人もいる。
移民が多く、差別はあまりないと思われがちなオーストラリア。