日本列島縦断トラック野郎が通う! 全国「爆走グルメ」No.1決定戦

日刊大衆

トラック野郎が通う爆走グルメ
トラック野郎が通う爆走グルメ

「安くてうまい店はドライバーに聞け」と言われるように、日本列島を駆け回るトラック運転手は各地の絶品グルメを知っている。

 そこで本誌は、全国のトラック運転手へ聞き込み調査し、彼らが愛する“爆走グルメ”をリストアップ(最終ページ)。本文では、トップ10を中心に紹介する。

■YouTuberが教えるカツ丼

 まず、第10位は『ドライブインあけみ』(山口県岩国市)のカツ丼。教えてくれたのは、登録者数23万人越えの人気グルメユーチューバーで、現役トラック運転手の、おじとらチャンネル氏(以下、おじとら氏)。

「だしがしみた濃い味のカツ煮に、爽やかな香りのカイワレ大根を添えた古きよき味わい。ごはんが山盛りなので一品で大満足です」

 また、こちらの店は、料理以外の魅力もある。

「実は、美人で明るいお姉さん店員がいることで評判なんです。その人を目当てに、わざわざ訪れる運転手もいるほどで、ちょっとしたアイドルですね」(前同)

■行列のできる海鮮丼

 さらに、中・四国エリアの近辺の名店も併せて紹介しよう。アートトラック(デコトラ)愛好会『雅会』のメンバーで、岡山県在住の五藤元基さんのオススメは、『笑福亭』(岡山県岡山市)の海鮮丼だ。

「マグロ、イクラといった王道の具が山盛りになった名物メニューです。瀬戸内海の幸をリーズナブルに食べたければ、この店一択!」

 ちなみに、海鮮なら四国もスゴイ。高知県在住のベテラン運転手・依光さんが

「トラックでは行けないけど……どうしても食べてほしい」店として推すのが、『漁ま』(高知県高知市)だ。

「昼時には行列のできる有名店。高知名物カツオのたたきはもちろん、個人的なオススメは“ウツボのたたき”と“ウツボの唐揚げ”。白身であっさり、プリッとした食感がお酒に合います」

■讃岐うどんを食べるなら!

 一方、四国名物の讃岐うどんを食べるなら『西端手打上戸』(香川県観音寺市)。

「讃岐うどんの名店で、窓からは瀬戸内海の絶景も楽しめます。かけうどんでも強いコシを感じられるほどで、“ひやかけ”ならなおさら。 “喉で味わう” 香川のうどんを実感できます」(前出の五藤さん)

 王道とは一味違うのは、『さぬきや』(徳島県三好市)のたらいうどんだという。

「巨大な木製たらいに入った釜揚げうどんで、モッチリとした食感が楽しめますよ。総菜の“おでん”もうまい!」(前出の依光さん)

■兵庫県と岡山県のご当地名物、ホルモンうどん

 第9位は、近畿エリアから『うかいやレストラン 東相生店』(兵庫県たつの市)のホルモンうどんがランクイン。トラック愛好団体『美脚会』の会長で、奈良県在住の中西哲也さんは、「ホルモンうどんは、兵庫県と岡山県で親しまれているご当地名物です。中でも、この店の濃厚ソースは、ホルモンとの相性抜群。そのうま味がしみ出たうどんをおかずに、ごはんも食べて、仕事の活力にしています」

 デコトラの名車“ゑびす丸”の運転手として有名な和歌山県在住の西川和宏さんは、近畿エリアの老舗『二軒目飯店』(和歌山県伊都郡)の肉ニラ炒めを推す。

「山盛りのニラと豚肉を、キレのある塩味のタレでサッと炒めた、まさにスタミナ料理。一口食べれば、運転疲れも吹っ飛びます」

■博多名物“ゴボ天”発祥の店

 第8位は、九州エリアから『英ちゃんうどん本店』(福岡県宗像市)のごぼう天うどんを選定。福岡県在住のトラック運転手・山川幸二さんによると、「博多名物“ゴボ天”発祥の店として知られています。サクサクのゴボ天をのせたうどんを、かしわ飯のおにぎりと一緒に食べる。この組み合わせは、九州男児の大好物です」

 同じく、山川さん推薦のトンコツラーメンの名店『金ちゃんラーメン』(福岡県福岡市)や、前出のおじとら氏もよく通うという、大分名物“とり天”の名店『ドライブインはねやま』(大分県玖珠郡)など、九州には、その土地の名物が食べられるロードサイド店が多い。お見逃しなく。

■風味豊かな牛骨ラーメン

 第7位は、『京都らーめん』(鳥取県東伯郡)で食べられる、鳥取ご当地グルメの牛骨ラーメン。

「国道9号線沿いで地元トラックが多数停まる人気店。黄金色の透き通った牛骨スープは風味豊かで、あっさり。昔ながらの中華そばが好きな人はハマりますね」

 こう推薦するのは、デコトラ愛好団体『全国浪花会』の古参メンバーで、『東映友の会』の会長も務める鳥取県在住の姫柚梨丸さん。

 鳥取県と隣接する広島県にも名店が。デコトラ愛好団体『輝心會』の会長で、広島県在住の岩見重太郎さんは、『うまいまずいのラーメンショップ』(広島県呉市)のみそねぎラーメンを推す。

「デコトラ仲間の間で伝説と呼ばれた運転手が、引退後に開いた店で、味はホンモノ。看板メニューのみそねぎラーメンは辛さとコクが絶妙で、この味を求めて連日、行列ができます」

■シジミみそ汁が大人気!

 第6位は、関東エリアから『庄三郎』(千葉県船橋市)のシジミのみそ汁。推薦者は、日本最大級のデコトラ愛好団体『全国哥麿会』のメンバーで、神奈川県在住の須藤康規さんだ。

「好きなおかずを選んで、自分で定食を作る、昔ながらの食堂スタイルの店。どのおかずも絶品だけど、特に地元・船橋で獲れたシジミを使ったみそ汁が大人気。すぐになくなっちゃうから、見かけたら買い!」

 須藤さんの行きつけは他にも。

「神奈川県横浜市の『ラーメン大将 本店』。横浜といえば『吉村家』の家系が有名だけど、ここのは豚骨スープなのに薄味でコクがあって塩辛くない。“ラーメンダレ”で好みの塩加減に調整するんだよ。オススメは“茎わかめラーメン”。太くてコリコリのワカメが、あっさりスープと、よく合う」

 ラーメンなら、茨城県の『ラーメンショップ』(茨城町)も運転手が集う人気店。福島県いわき市の運送会社に勤めるトラック運転手の田神さんは、こう語る。

「国道6号線の下り、トラックステーションの近くだから、いつもにぎわっているね。頼むのは味噌チャーシューの大盛りラーメン。ネギ味噌も人気だよ」

 物流の要所である関東エリアは、多くの運転手から名店の情報が寄せられたので、その一部を紹介しよう。以下は、群馬県在住のトラック運転手からの投稿だ。

〈群馬県は大きな国道が多く、駐車場も広いので、トラック運転手たちが立ち寄る店が多いんです。国道17号線沿いにある、上州名物“もつ煮”が看板料理の『永井食堂』(群馬県渋川市)や、うどんの名店『うどん屋まさか』(群馬県高崎市)などが、その代表格ですね〉

■甘辛いみそダレで食べる焼肉

 第5位は、中部エリアから『亀八食堂』(三重県亀山市)の“焼肉”だ。愛知県在住のベテラン運転手・黒木さんが、その魅力を語る。

「三重県亀山市では、昔から甘辛いみそダレで食べる焼肉が親しまれていますが、その有名店です。コク深いみそと、お肉の相性は言うまでもなく、うどん玉と一緒に炒めた、最後の締めの“焼うどん”まで絶品です」

 同じく、みそダレの焼肉を出す名店『力道』(愛知県蒲郡市)も含めて、黒木さんは「中部エリアには、運転手の仲間とワイワイ食べられる焼肉店が多いんです」と教えてくれた。

 また、その隣の静岡県には、テキニンニク定食が有名な『富士見平食堂』(静岡県三島市)もある。

「観光名所『三島スカイウォーク』の近くに、ひっそりとある老舗食堂。ここの分厚い豚肉のステーキは、濃厚なニンニクダレがたっぷりかかっていて、まさに“男めし”!」(おじとら氏)

■たら汁定食やアジフライ定食を

 第4位は、北信越エリアから『ドライブインきんかい』(富山県新川郡)のたら汁定食だ。

「切り身、アラ、タラコなど、タラが丸ごと入ったぜいたくなみそ汁で、うま味が凝縮されています。また、店には小さな温泉浴場が併設されていて、そこで入浴しつつ、運転手同士で情報交換をするのも楽しみのひとつです」(前同)

 また、隣の長野県には、おじとら氏が「全国でも珍しい“義経鍋”を使ったジンギスカンが食べられる」と推す、『東山食堂
 本店』(長野県塩尻市)もある。

 同じく北信越エリアの新潟県で運送会社を経営し、自身も現役のトラック運転手である高橋健一さんは、地元の老舗『食堂徳市』(新潟県上越市)のアジフライ定食を教えてくれた。

「一見、小さな食堂だけど、全国からファンが押し寄せる人気店で、看板メニューの“アジフライ”は、身がふっくらとして絶品。また、ここの“自家製の塩辛”が濃厚で、ごはんが何杯も進んじゃうんだよね」

■脂が乗った銀ダラのカマの塩焼き

 さて、いよいよトップ3の発表だ。第3位は、東北エリアから『斎太郎食堂』(宮城県石巻市)の銀カマ塩焼き定食がランクイン。

「石巻港にある老舗食堂で、漁港関係者はもちろん、観光客にも人気の有名店です。ここの銀ダラのカマの塩焼きは、しょうゆをはじくほど脂が乗っています。大根おろしを薬味に、ぜひ、ご賞味ください」(おじとら氏)

 同じ東北エリアには、24時間営業で、ドライバー御用達の人気店『茂も利り多た屋や』(山形県天童市)のカツ丼カレーもある。同県在住のトラック運転手・星さんは、次のように語る。

「グリンピースがのった昔ながらのカツ煮と、鶏肉がゴロゴロッと入った特製カレーを合い盛りにした、大ボリュームの一皿。どちらも家庭的なまろやかな味つけで、深夜でもペロリです」

■濃厚なみそダレで食べるホルモン

 第2位は、『焼肉の大統領』(北海道夕張郡)のホルモンが選ばれた。教えてくれたのは、苫小牧市を拠点に、大型トレーラーで北海道各地を駆け回っている本間しょうたさんだ。

「和牛A5ランクのお肉がお手頃価格で楽しめる名店。カルビやロースもおいしいけど、それ以上にハマったのが、濃厚なみそダレで食べるホルモンだね。昔は全国を走り回って、いろんな焼肉店でも食べたけど、ここにはかなわない」

■栄えある第1位は!

 そして、栄えある第1位に選ばれたのは、『ならはの味処 武ちゃん食堂』(福島県楢葉町)のカレーかけチャーハンだ。前出の田神さんが魅力を語る。

「昔ながらのしょうゆ風味のチャーハンに、トロッとした茶色いカレールーをかけたオリジナルのメニューです。興味半分で食べたら、コレが合う! 看板のニラレバ定食も絶品で、実はレバーは苦手だったけど、ここのは別。こんなにうまいのかとハマりました」

 こちらの店は、2011年の東日本大震災で被災、その後は仮店舗での営業が続き、故・安倍晋三元首相が慰問に訪れたことでも話題になった。そんな『武ちゃん食堂』のご主人は本誌取材に、こう語ってくれた。

「被災から7年半が経過した2018年に、ようやく新店舗での営業を再開できました。以前よりトラックの駐車スペースは小さくなりましたが、多くのお客さんに支えられてなんとか営業を続けられています。また食べに来てくださいね」

 働く男を支える全国の絶品グルメ。ぜひ訪れたい!

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