月で水が入ったガラス玉の存在を確認。大量の水が貯蔵されている可能性 (1/4ページ)

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月で水が入ったガラス玉の存在を確認。大量の水が貯蔵されている可能性
月で水が入ったガラス玉の存在を確認。大量の水が貯蔵されている可能性

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 月の土には小さなガラス玉(ガラスビーズ)が散りばめられている。なんとその中には水がたっぷりと含まれているそうだ。
 これは中国の研究者が、44年ぶりに持ち帰られた月の土を調べて明らかになった事実だ。その水の量は、最大で琵琶湖10杯分になると推測されている。

 『Nature Geoscience』(2023年3月27日付)で明らかにされたこの水は、抽出もそれほど難しくないはずで、将来の月面ミッションで貴重な資源として使える可能性があるとのことだ。

・月には水や氷がある
 乾いた世界のように見えて、月には水が存在する。月の岩石や月面のスキャンによるこれまでの研究から、月には豊富な水や氷が存在することが推測されていた。

 例えば、月の北極や南極のクレーターには、太陽の光がほとんど届かない永遠の影がある。そこはマイナス240度になることもある極寒の世界で、氷の水が何億年も保存されている。

 とは言っても、水は絶え間なく宇宙空間に放出されてしまう。だから月のどこかに水が失われないよう溜めておく”貯水タンク"があるはずだと推測されている。

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南極横断山脈で発見された80万年前の隕石衝突によるガラス玉。月にある同様のガラス玉には、何十億トンもの埋蔵水が含まれている可能性があることが、新しい研究で示唆されている。
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