「赤い靴をはいた少女」が現代に蘇る そのハードすぎる生涯とは(2) (2/2ページ)
これは救いなのでしょうか?
高津:救いかどうかはわかりません。ただ、あのラストは最初に出来上がっていたんです。起承転結の「起」と「結」は最初からイメージできていました。
――今後書いてみたい小説や、計画中の小説、執筆中の小説がありましたらお話をうかがいたいです。
高津:この小説ですべて出し切った感じがあって、今書いている小説はないです。でも、構想しているものはあって、ライフワークとして武田信玄が天下を取る小説を書きたいと思っています。つまり、今とは違う歴史の物語です。
――最後に本書の内容と絡めて「新刊JP」の読者にメッセージをいただければと思います。
高津:私は自分の持病をカミングアウトしたことで、「人生って案外悪くないな」と思えるようになりましたが、この小説に出てくる祐一はそれができなかったことで過酷な人生を生きることになりました。相談すれば味方になってくれる人がいるかもしれませんから、悩みを一人で抱え込まないで生きてほしいですね。
もう一つは、人間誰しも一つくらいは特筆すべき力や秀でた能力があると思うので、それを使って人生賭けてみるのも面白い生き方ですよ、ということです。いろんな能力を秘めた人がいると思うので。
(新刊JP編集部)